UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第三話 Part1

2024-07-20 18:34:10 | 日記
YouTubeのチャンネルである配信者がこんな事を言った。
 
「俺はフォースを授かった!」
 
 そんな事を言うのは30代の映画評系チャンネルの人だった。実際その人は今迄も映画を使ってコメディチックな動画も上げてたから、視聴者の反応的には「今度はどんな動画だ?」というただのエンタメを観るためにクリックをするような……そんなテンションだった。
 けど見せられたのはただの冗談のような映像ではなく、その人がただ静かに伝えるものだった。彼はまずその指を二本立てた。そして「ううううん」とうなる。するとその指から、青い光が伸びた。そしてそれを振るとブォンブォンという音が鳴る。
 そして――
 
「これぞ俺のフォースだ!!」
 
 ――とか言ってた。けどもちろん最初はそういう風に編集してるんだろうって思われる。けどその時の配信は生放送だった。それでもリアルタイムで棒を出すくらいは今のPCとかなら出来るかもしれない。
 そういわれたから、彼はさらにやる。まずは上半身をさらした。あまり鍛えてない……いうなればだらしない体だっだ。けど気にしてない。そして彼は背中を見せて丸める。背を丸めることで背骨が浮き出てくる。するとそこからさらに……
 
「ふん!!」
 
 ――と気合を入れると、その背骨の浮き出てる所から光の剣が出てきた。そして「うおおおおおお!」と一人興奮してる。観てる人たちはアホみたいだ――と思っただろう。それにさらに一本まっすぐからVのように二本同じところから生やすとか、三本にするとか、そんなバリエーションがあった。
 それはとてもあほらしい。本当にそれに何の意味があるのか? って感じだ。でも、あほらしいからこそ、こんな事をわざわざ作るか? となった。それにこれは生放送だ。彼は結構激し目にカメラの前で動いてた。これがもしもPCがカメラで認識して、体に光の剣をくっつけてるのなら、激しく動いたら、それこそズレるだろう。
 けど、その剣がずれることはなかった。そして恐れてる事は起こった。彼はずりっと足を滑らせて背中から転んだ。そしたら彼が持ってるお気に入りのグッズやフィギアとかを飾ってる棚。カメラにいい感じに映してたそれが背中の剣でズバッといったのだ。その瞬間――
 
「あああぁぁぁああああぁぁああああ!!」
 
 ――と彼は叫ぶ。けどそれを見てた視聴者達は「え? まさか……」とかなってた。そしてそんな配信……いやそんなあほらしい配信をしてたのはその人くらいだったが、沢山の人が声を上げだしてた。
 
「自分には特別な力がある!!」
 
 ――とさ。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 27

2024-07-20 18:28:51 | 日記
 何やらまっくろくて、目が赤い体長50センチくらいの蜘蛛の形をした何かが現れた。ここでこんなのが現れるって……もしかして……
 
「キィーキィー!」
 
 そんな声をあげて威嚇してる? 前足を上げて変なダンスをしてるようにも見えるけど、きっとそんなダンスのお誘いをしてるわけじゃないだろう。そして彼らは蜘蛛の巣を吐いてきた。実際蜘蛛が巣をそのまま吐くわけがない。
 だって普通は糸でしょう。それも口からは吐かないよね? 糸を出すのはおしりの方だったはずだ。けど眼の前の蜘蛛は口から巣を吐いてきた。あの特徴的な形をした蜘蛛の巣である。家の角とかに張ってるあれね。
 あれをそのまま吐いてきたのだ。私はとりあえずふわっと避ける。けどいくつもの巣が飛んでくる。流石に多すぎる。避けるだけでは足りそうにない。私は周囲にエネルギーを集める。そして――
 
「ファイヤー」
 
 ――そんな声とともに私は集めたエネルギーを一斉に放つ。それによって蜘蛛の巣は薙ぎ払われる。けど次々と現れてくる蜘蛛たち。私は彼らも解析する。
 
「やっぱりセキュリティだね」
 
 どうやらこの船のコンピューターのセキュリティみたいだ。私がエネルギーを供給したから、セキュリティも復活してしまった……ということだろう。そして勝手に中に入ってる私をウイルスと認識した。だから彼らは私を捕まえようとしてきてるんだ。
 
 私は蜘蛛の巣を迎撃しつつ、時間を稼ぐ。彼らは別に自己進化をできるような段階まできてない。だから攻撃手段としてはあらかじめ設定してあった行動しか出来ない。
 だから焦る必要はない。G-01とは数世代……いや数百世代くらいは技術に隔たりがある。そんな化石のようなセキュリティでは私を止めることは出来ないよ。
 
 私は一斉にエネルギーを周囲に放ってそこらの蜘蛛たちを薙ぎ払う。でもそれは意味はない。なにせ彼らには元々実態なんてない。実際G-01ならこのセキュリティ事態の機能を潰すってこともできる。
 そうしたらこの子達は出てこなくなるだろう。けど私はそれをしてない。むしろもっといい方法を思いついた。なので……ふふ。
 
 新たに現れた蜘蛛たち。けどその子達はなんか白くなってる。そして凶暴そうな目も青くなって、皆で敬礼をしてくれる。
 
「うん、古いシステムだけど、その分私でもいじるのは簡単だったね」
 
 私はこの船のセキュリティを掌握して改造してあげたのだ。コンピューターの基礎的な部分を知るいい勉強になったね。