UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力に目覚めた件 471P

2024-06-16 20:11:42 | 日記
 そもそもが……だ。
 
「そもそもなんで、あの人真正面から戦えてるんだろう?」
 
 そんな風に草陰草案はいった。それはそうだろう。あまりにもあたり前みたいに桶狭間忠国が悪魔のような女性と戦ってるから忘れてしまってるが、本当なら彼女に近づくのさえできない筈だ。なにせ彼女の周囲には人間を狂わせる力が漂ってる。
 それに触れると、本当ならすぐに力がない人は自我を失ってしまう。そのはずだ。けど……なぜか桶狭間忠国は全く持って問題なさそうだ。
 
「力をもってるとしか思えない」
 
 チャド氏はそういう。草陰草案が「彼には力がない」――と断言したが、その言葉を他の人は信じてないだろう。けどそれは仕方ない。実際、力がないといった草陰草案さえでも、今この光景を観てると桶狭間忠国には力があるんじゃないか? って思う。
 でもそれでも……草陰草案には見えてしまうんだ。力があるのなら、その体に纏わってる物が草陰草案には見える。でもやっぱりいくら見ても、草陰草案には桶狭間忠国に力は見えない。なのに……だ。なのに悪魔のような女性の力が桶狭間忠国を避けるように動いてる。
 
(あれは一体)
 
 どういうことなのだろうか? と草陰草案は思う。力がないはずの桶狭間忠国を悪魔のような女性の力がよけてる。
 
「もしかしたら彼の気合? があの女性の力を上回ってるのかも」
「そんな馬鹿な! 気合でどうにかなるのかよ?」
 
 チャド氏は思わず声を荒げてそういうが、実際そうなってるのだから草陰草案はそう思うしかない。だって桶狭間忠国には力はない。けどなんか彼女の力は桶狭間忠国を避けてる。ならなにか? もう「気合」しかないじゃないか。
 
「あれだけ鍛えてるから、精神力が常人のそれじゃないのかも」
「うむ、確かにあの者の体は素晴らしい。あれだけの鍛錬をやることは容易ではないぞ。精神力は確かに常人とは計り知れない可能性は高い」
 
 なんと草陰草案の言葉に猩々坊主がのっかってきてくれた。結構苦し紛れな言葉だったんだけど……何やら坊主である彼が言ってくれると「そうなのかも?」とか思わせる説得力が出てきた。
 
「ならば、このまま押し通せるかな?」
「それは……」
 
 猩々坊主のその言葉に、草陰草案は困り眉をする。実際そんなに武道に精通してないからよくわからないってのが本音である。けど……確実に言えることがある。それは、実は悪魔のような女性の力がどんどんと高まっていってる――ってことだ。
 
 それでも桶狭間忠国は互角の戦いをしてるように見えるけど、草陰草案はそのことが気になる。だからこそ、なんとかアンゴラ氏にもちゃんと戦って貰いたいと思ってた。
 なにせ格好よくきめて戦闘に参加したんだから。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 3

2024-06-16 20:05:16 | 日記
 メタリファーの重なり……それによって開けた時空間へと私は進む。そして気づくと、何やらだった。そこはむせ返るようなにおいが……いや、私には関係ないけど。だって私は快適なコクピットにいるからね。
 見た目的に凄い場所に出てた。そこはまるで船の墓場。それも、船は船でも、水に浮くタイプ? ではなさそう。てかこの世界というか、なんというかは別に宇宙的なものがあるとは思ってなかった。
 
 だって世界は必ずしも星の様な球体をしてるわけじゃない。だから世界は世界でだけ神に管理されてるって感じ。大きな宇宙というくくりがあって、その中に星があり、そこで無数の世界がはぐくまれてる……という感じじゃない。
 だからね……宇宙戦艦的なものがあるなんて思ってなかった。いや世界と世界を渡る船……なのかもしれない。その残骸。それがとても高く積みあがってる。
 そして周囲にはそれを中心に漂ってる無数の残骸。
 
「なんなんですかここは? 新たな世界……ではないんですよね?」
 
 ミレナパウスさんがそんな風にいう。すると突如として――「うっ」といって苦しみだした。胸を押さえだして、膝をつく。一体何が? とりあえず私はミレナパウスさんの体をスキャンする。
 
 どうやらここに漂ってる物質が彼女の体に悪影響をあたえてるようだ。私たちはそんなのの影響受けないからね。てか生身……ではないしね。アイもサイボーグのようなものだし、勇者だってそうだ。その肉体は限りなく人の肉体に見えるけど、中身は全然違う。
 
 けどミレナパウスさんは生身なのだ。だからこそ、影響を受けたんだろう。そもそも世界を渡ったら根源から変わるからね。勇者や魔王は私が与えたボディーが超優秀だったから、エネルギーが補給できない程度で済んでたけど、生身のミレナパウスさんはそれだけじゃ済まない可能性もあったよね。
 気を付けないと。とりあえず私はミレナパウスさんの周囲に結界を張ってあげた。それでこの場の毒素を彼女周囲から排除する。
 
「あ、ありがとうございます」
 
 そんな風に感謝述べてくれて再び立ち上がったミレナパウスさん。けどなんでメタリファーはこんな場所に私たちを寄越したんだろう? あいつ自身はここにはいない。もしかしたら、この残骸が私の……いやG-01にとって有用とか? 何かとてつもないテクノロジーのデータとがあるのかもしれない。まあそもそもがG-01事態がとてつもないテクノロジーの産物だからそれ以上なんてかなりのハードルだけど……
 でもちょっと期待してもいいよね?