UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力に目覚めた件 475P

2024-06-22 19:03:11 | 日記
 みんなの行動は何一つ、無駄じゃなかった。みんなが一生懸命頑張って、だからこそ、繋がる命がある。みんながその熱を感じてた。その場にいるみんなだ。草陰草案が放った癒しの……いやその時はただ夢中で放った力。それらがこの場にいるみんなの中に染みていく。
 
 その時、アンゴラ氏は目をカッと見開いた。その熱が深く深くに沈んでいこうとしてたアンゴラ氏の意識をひっぱりあげて、彼はもう一度悪魔のような女性に手を向ける。そこにはもう何にもなかった。何も投げるものなんてなかった。けど……いやその手には不思議な……彼が独自に作った文字が手の甲にあった。彼自身の血でつづられたその文字が光って、悪魔のような女性に炸裂する。
 
「がはっ……ヒュッ――ぜぇあ! ぁあ……」
 
 それぞれ反対に吹っ飛んでいくアンゴラ氏と悪魔のような女性。解放されたアンゴラ氏が空気を求めて息を吸ってる。そしてその間に、ダメージを受けた悪魔のような女性へと桶狭間忠国が迫る。彼だってかなりのダメージを受けてたはず。確かに草陰草案に直してもらったが、体力までは……とかだったけど、彼はさっきよりもさらに鋭く動く。桶狭間忠国の中にもその熱がたぎってるようだ。
 
 アンゴラ氏は回復事態はしてない。けど、彼は自身の力を込めたチョコレートを一気に口に流し込んで、その内側から力を浸透させていった。彼の肌に現れる赤い線。それは力が血管を通ってるからなのかはわからない。
 でも、一時的にでも彼はアスリートが時々入るといわれてるゾーンに至ってた。自身の腕に綴った紋。それが有用だったことに気づいたから、彼はその体に自身が信じるオリジナルの紋を刻もうとしてる。
 
(今までで一番、力の使い方がわかる……)
 
 アンゴラ氏は動いた。まずは一つのガムをその手に置いた。人差し指に板ではない、カプセル型のガムを置く。そしてそれを親指で弾く。するとそれが激しい音を出して弾いたガムの色を拡散させながら進む。
 
 そしてそれが桶狭間忠国と戦ってた悪魔のような女性へと炸裂する。
 
「がっ!? あぁあああ!!」
 
 一つのガム。それによって悪魔のような女性の体が大きくブレる。眼の前の桶狭間忠国からアンゴラ氏へと視線を移動させる。けどその瞬間、今度は桶狭間忠国がその隙を突いて拳を叩き込んだ。
 
 桶狭間忠国もそしてアンゴラ氏もためらいはもう無いみたいだ。どっちもがお互いを信じることにしたようだ。何も発してはない。でも、お互いはお互いがいるから大丈夫だと思ってる。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路へご招待 7

2024-06-22 18:57:39 | 日記
 勇者もアイも強い。だからある程度は大丈夫だろうと思えるけど、問題はポニ子だね。実際ポニ子ってよくわかんないからね。まあけど強いって事はきっとない。ポニ子はどっちかというとサポートって感じだしね。
 まあけどあのぷにぷにした体なら、こいつらの攻撃も無効にできるかもしれない。でも流石に心配だから、私はポニ子の位置を確認してそっちに向かうことにした。ポニ子も私の眷属ではあるし、ちゃんと仲間と認識して、その波長をレーダーに映せる。それぞれの位置を把握はできてる。
 
 信号がある内は大丈夫ってことだ。
 
「かなり厄介だし、あんまり舐めてるとこっちも危ないね」
 
 流石に初期の武器のままでは厳しい。実際一体一体にはG-01を脅かすほどの力はないみたいだけど、こいつらの厄介さはその計算されつくした連携だ。その数の多さでも、ただ突っ込んでくるだけなら実際脅威ではない。ただ正面からくるだけなら、ただ潰していくだけだからね。
 でもこいつらは違う。ちゃんとこっちの動きを分析してる節もあるし、自分たちの能力を上手く使ってるよ。その長い触手をとてもうまく使ってる。基本どうやら私……G-01には触手の限界の長さまでしか近寄らないし、カバーがとても手厚くて、こっちが追撃できない。そんな動きをしてる。
 
 そこで私はG-01の武器を変えた。ナイフを持ってたけど、それをしまって、銃を取り出す。背中からそれを取って、構えて素早く撃つ。
 
 ズガガガガガ!!
 
 ――と激しい音が響く。そして銃弾が当たった奴らは期待通りに奴らの装甲を貫いて内部にまで到達してる。緑色の血をまき散らして何十体も行動不能になっていく。
 
 一マガジンを打ち切ったら、それは自動的に排出される。だから私は新たなマガジンをガシャンとつける。そして再び打ち始めて、それと共に移動を始めた。だって私の周囲の奴らは結構ボロボロになってる。けど奴らは数はいっぱいいる。だからこそ、部隊がある程度崩れてる今私は動き出す。
 
 正面の敵を打ち払いつつ、私はポニ子がいるであろう場所を目指す。そして順調に進んで行けた。やっぱり銃は正義だね。楽だ。私なんかでも、簡単に扱えるのがいい。格闘センスなんていらないからね。問題はエイムではあるが、そこも強力なG-01のアシストがあれば問題ない。そもそもが勝手に沢山のロックオンをG-01がやってくれるからね。
 私はただ許可するだけだ。
 
「ポポポポポポポニィィィィィィ!?」
 
 なんかそんな声が聞こえた。あのポニ子がこんな声を出すなんて珍しい。だってあいつはなんだかんだ言って逃げる能力は高い。そしてその肉体の特性上、相手を倒すって事は不向きでも、逃げ続けるって意味では私たちの中で最も高い能力を持ってる奴だ。
 
 私はとりあえず急いだ。そして私はポニ子をモニターにとらえた。けど丁度その時だ。
 
 ギュオオオオオオーン!!
 
 ――という吸引力と共にポニ子の奴が一体の敵の触手に掃除機で吸われるようにスポッと吸われてしまったのは。