UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力に目覚めた件 465P

2024-06-08 19:56:21 | 日記
「あ……あぁ……なんでお前……が……ああああああああ! そうかああああ!! そうだったんだあああああああ!!
 全部……全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部!! お前のせいだったんだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
 
 ビリビリと伝わってくる怒気といっていいのかその圧力。それによってこの駅の建物が再び細かく振動してる。もう割れてたガラスとかが割れることはないが……それでもその圧力は草陰草案や野々野小頭の心臓を握りこんで潰しそうな……そんな根源的な恐怖って奴を与えて来てるような……そんな気さえした。
 
 多分きっとあの飛んでる悪魔の様な女性は今日一番饒舌に喋っただろう。それに……だ。それに草陰草案も野々野小頭も気づいた。それは目だ。視線といってもいいだろう。
 彼女の視線……それが確実に目の前の大きな男性へと注がれてる。そこに虚ろな感じはまったくない。さっきまではどこを見てるのかわからなくて、草陰草案たちにも反応なんてしてなかった。確かに飛んだりしてるが……けどそれは結果であって、あの悪魔の様な女性から明確な敵意をぶつけられたか? と言われたら……なんか違う……と草陰草案は思う。
 
(これが本物の敵意とかなら、やっぱり私たちはあいつに意識なんてされてなかった……)
 
 そう、今まさにその敵意を受けてるからこそわかる。これが本物なら……今までの草陰草案やアンゴラ氏たちの行動……それらは全く持って彼女の眼には止まってなんてなかったということだ。
 
 だってそうだろう……草陰草案なんて何回か『対話』を試みた。けど全くそれはかなってない。叶わなかった。彼女は何かをブツブツと呟いてたけど、あれは会話になんてなってなかっただろう。
 
 けど今のはどうだ? と草陰草案は思う。
 
(完全にあの人を見てる……よね?)
 
 それは確実。無意識に彼女は持ってるカメラを両手で支えてお腹くらいの位置まででしか持ってないから、この放送を見てる視聴者たちがどこまで見てるか? なんてのは意識してない。
 けどそれでも視聴者にも現状はある程度は伝わってるらしい。新たな人物の登場……そして初めてあの飛んでる女が反応したことで盛り上がってる。
 
「ねえ、あの人って、あの悪魔っぽい人と知り合いなの?」
 
 草陰草案は野々野小頭にそう聞いた。けどどうやらガタガタと震えてるの野々野小頭には返答するのは難しいみたいだ。悪魔の様な女性……その敵意を受けるには野々野小頭はか弱すぎた。

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)運命という世界線を壊せ 1104

2024-06-08 19:49:37 | 日記
 こっちに向かってくるメタリファー。ここで決めることはできない。かといって私が……というかG-01が本気じゃないって思われるのも困るだろう。さてどうするか? 手助けはしたいのは本当だ。
 あんまり時間はないが、とりあえず思考加速をして体感時間を引き延ばす。これを使えば一秒が体感時間的には一分くらいに伸びる。戦闘中の一分はかなり大きいからね。
 ちょっとプスッとするからあんまり好きじゃないけどね。そもそも何を撃たれてるのかわかんないし。まあけどG-01が私に害を成すことをすることはないから安心はしてる。
 
 そんな事をおもってると……
 
『貴様もそうなのかぁぁぁぁぁ!?』
『よこせえええええええええ!?』
 
 そんな風な声が私に迫る。G-01じゃない。私にだ。どうやら魂? となった教会の奴らはG-01の中にいる『私』という存在にたどり着いたらしい。だから私をとり殺そうとでもしてきてるみたい。
 そうやって私からG-01を奪おう……としてるんだろう。それをやれたらG-01も手に入れることができる……と思ってるんだろう。でもメタリファーだって別にそれをメタリファー自身がうけ入れてるから、操れてるだけである。お前たちにはそれだけの力があるか? といえばそんなことは全然ない。そもそもが魂なんてのはただのエネルギー体だ。
 とても不安定なもので、それが寄り集まってるから、わずかに力を得てる状態。それも直接的に魂というか意思に介入できるからこそ、時たま恐れられるって感じだね。
 はっきり言って……ここに来るなんて恐れ多いとしりなさない。
 
『不要な潜入を検知。アクティブィリアシールド展開』
 
 そんな説明がシステム的に私の頭に伝わる。するとその瞬間だ。
 
『ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!? 寄越せええええええええええええええ!! よこ――』
 
 声が重なるような叫び。けどそれが一瞬にして消えた。どうやらG-01の防衛機構で追い返されたみたいだ。ここに来るのに奴らにはその資格なんてないからね。
 なにせここは私という女の子の部屋である。無遠慮にやってくる奴らなんて追い出されて当然である。まあ全く女の子らしい部分なんて一切ないけどね。
 
 拡散された魂の分だけ、メタリファーを操る意思そのものが弱くなるだろう。けどそれって目に見える成果にはならないよね。なにせ魂を観測してるのは私くらいだしね。
 ではどうするのか……私はとりあえず考えをまとめてナイフはしまった。そして拳をにぎる。その拳に細工を施して向かってきたメタリファーを殴り飛ばす。そしてG-01の拳が突き刺さった場所にはいくつかの小型の指かくっついてた。
 
 そしてそれが時間差によって爆発する。それと共に、メタリファーの体が踊る様にはじける。この瞬間をチャンスだと思った勇者とアイ、そしてネナンちゃんはその力を高めてる。
 それにネナンちゃんの力はこれまでにないくらいに高まってる。
 
「これは……」
 
 G-01が伝えてくる。誰も気づいないけど、ネナンちゃんの力の高まりに扉が反応してる。これなら!!