「自白もなければ、残念ながら一部始終を目撃した人もいない。しかしすべての件の犯人は、被告人しかあり得ない」
「朝起きて雪が積もっていれば、夜中に雪が降ったと思う。誰かが雪をまいた可能性もあるが、合理的ではない。健全な常識で考えてください」
交際男性3人への殺人罪などに問われた木嶋佳苗被告(37)の裁判員裁判の論告求刑公判において検察側は裁判員に訴えました。
これら検察の発言は一見まともそうにも聞こえますが、実にトンデモない言い草ではないでしょうか。これは早い話、裁判員に憶測で人を裁くことを推奨しています。これがまかり通ればそれこそ推認裁判です。疑わしきは有罪となります。
マスゴミはワイドショーなどで木嶋被告を散々悪者にしていますが、判決が確定する前にあたかも犯人のごとく印象操作するのは重大な人権侵害ではないでしょうか。裁判員裁判なのでマスゴミの報道が判決に影響を与えることも十分ありえます。だとしたらそれこそ犯罪行為です。
穿った見方かもしれませんが、この裁判の狙いは、状況証拠を積み上げれば直接的な証拠がなくても有罪にできるという時流をつくることかもしれません。
そしてそれは、小沢一郎を有罪にするための布石なのかもしれません。
木嶋裁判は4月13日に判決が下されますが、もし有罪となれば4月26日に予定されている陸山会事件の判決にも影響を与え、恐らく小沢一郎にも有罪判決が下されるのではないかと予想されます。
木嶋佳苗被告が有罪となった場合、マスゴミに毒された人は溜飲を下げるかもしれません。しかし、これが裏権力の思うツボであり罠ではないでしょうか。
それは、証拠が無くても雰囲気で人を裁くということが当然という刷り込みが行われた成果であり、今後そのようなことが当たり前とされるからです。
小沢一郎を有罪にさせないためには、もし木嶋佳苗被告が有罪になっても絶対に喜んでは駄目だと思います。むしろ証拠も無いのに有罪になったことを批判するべきではないでしょうか。
木嶋被告に死刑求刑…検察、状況証拠積み上げ スポニチ
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/03/13/kiji/K20120313002818630.html
陸山会事件、小沢氏の公判が結審 判決は4月26日に 朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/0319/TKY201203190291.html