人生をひらく東洋思想からの伝言

様々な東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら一緒に人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第3回 「観自在菩薩」(仏教)

2021年09月23日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】 

第3回

「観自在菩薩」(仏教)

 

般若心経の中にある有名な一節で、「観自在菩薩」という言葉があります。

「観自在菩薩」というのは、観世音すなわち、観音様のことになります。

観音様は、自由自在に、世音すなわち世間の声、大衆の心の叫び、人間の心持ちを観察されて、

我々の不安を、心の悩みを取り除くことをしてくださっています。

観自在とは、自由自在に物を見るということです。人間はだれでも、

「食欲、性欲、睡眠欲、財欲、名誉欲」という五つの欲を持っています。この五欲のために、

俺が私がという自我がでて、どうしても色めがねで物をみてしまいます。

観自在の「観」は観光の観という字になりますが、この観は、ただ見物するのではなく、心の目で観て、

その奥にある深い意味を感じ、捉えることになります。それが観察ということです。


参考資料
『ポケット般若心境』大栗道榮 中経出版

 

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