【人生をひらく東洋思想からの伝言】
第153回
『心田開発』(二宮尊徳)
江戸時代に、全国600余りの農村の開拓などでも活躍した
日本を誇る教育者の二宮尊徳が詠んだ歌があります。
「日々(にちにち)に積る心のちりあくた洗い流して我を助けよ」
まさに、心の浄化についての言及になります。
農村の開拓を通じて、村民の心田開発(心を耕すこと)をしていたと言われています
日々知らないうちに、心の中でもいろいろなものが
つもりつもってしまって、目の前がくすんでしまいます。
心の塵(ちり)や垢(あか)が知らないうちに、
ついてしまっているのに気が付かないのがほとんどです。
まずは、そのことに気づくためにも、身の回りを整理、整頓、清掃をこころがけることで、
常に自分自身の状態に気づくことが大切かもしれません。
私も日々、毎朝掃除から一日を始めています。
掃除は本当に深いですね。
参考
第30回
「整理・整頓・清掃の意味とは何か?」(仏教)
第106回
「積小為大(せきしょういだい)」(二宮尊徳)
参考図書
『二宮尊徳一日一言』寺田一清編 致知出版社