人生をひらく東洋思想からの伝言

東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第40回 「ちよにやちよに」(君が代)

2022年06月11日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第40回目

「ちよにやちよに」(君が代)

 

『わずか32音からなる、世界一短い国歌「君が代」は、

さかのぼること、1100年以上前の平安時代前期に編纂された「古今和歌集」から引用された、

元々は「愛の歌」だったそうです。


「君が代は 千代に八千代に さざれ石の いはほとなりて こけのむすまで」

 

Kimi gayo wa,Chiyo ni yachiyo ni, Sazare-ishi no, Iwao to narite,

Koke no musu made

For all my loved ones, I will pray for an eternity, until the small pebbles

Become a mighty rock covered in moss.

 

全体の訳としては、

「あなたの命(あなたさまの御代)が、いつまでも、いつまでも、永く続きますように・・・。

たとえば小さい石が、永い時間をかけて大きな岩に成長し、

その上にたくさんの苔が生えるようになるまでね。」

 

大切な人の長寿と幸せを祈る歌であり、一族の繁栄を祈る歌。

肉体は滅んでも、魂は受け継がれ、生き続けていきます。

その永遠の命の寿(ことほ)ぎ、魂を受け継ぐことをこころに誓う歌でもあるそうです。

 

長い歴史の中で、捉え方は時代によって変わってきましたが、

「君が代」は国民に愛され続け、明治以降は国歌として歌い継がれてきました。

実は、法的に国歌として定められたのは、平成に入ってからで、

平成11年(1999年)に「国旗及び国歌に関する法律」が制定され、

「君が代」は、正式に日本の国歌となりました。』(参考文献より引用)

 

時空を超えた、愛のエネルギーをお互いに響かせ合い、世界中に「和」を取り紡いでいく。

それが、日本の、そして日本人の役割となっていくかと個人的には感じています。

 

背景や歴史に関しては、かなり割愛した部分が多いですが、

改めて国歌の歴史や背景を少しでも知ることで、愛着がさらに生まれ、

本質に触れるきっかけになればうれしく思います。

 

参考文献

(『ちよにやちよに』 白駒妃登美著 絵 吉澤みか 訳 山本ミッシェール 文屋)

 


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