後半、シュートを放った岩渕選手(右)(27日、カナダ・エドモントンで)=高橋はるか撮影
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なでしこジャパンを準決勝へと導いたのは、チーム最年少の22歳、岩渕真奈選手(バイエルン・ミュンヘン)のW杯初ゴールだった。
佐々木則夫監督に「お前が決めろ」と送り出され、72分にピッチへ。
延長戦突入目前の87分、ゴール前のこぼれ球に右足を伸ばすと、ボールはゴールネットを揺らした。
「うわー、入っちゃった」。
1メートル55の体は、たちまち歓喜の輪に包まれた。
15歳で出場した2008年のU―17(17歳以下)W杯ニュージーランド大会。
キレのあるドリブル突破を披露し、大会の最優秀選手に選ばれた。
準々決勝敗退チームからの異例の選出だった。
「リトル・マナ」と呼ばれ、日本の将来を担う存在として期待を集めた。
しかし、相次ぐけがもあり、なでしこジャパンでは活躍できないまま。
「私の大会にする」と心に決めて臨んだ今大会も、直前の国内合宿で右膝を痛めた。
カナダ入り後も連日のリハビリ。
大会序盤は、ベンチで試合を見守るしかなかった。
支えになったのが先輩たちだ。
澤穂希選手(INAC神戸)らから励まされ、お菓子を差し入れてくれた選手もいた。
「声をかけてもらえなかったら、気持ちが切れていたかも」。
戦列に戻ると、終盤の切り札の役割を任されるようになった。
「上を目指してやってきて良かった。
この1点であと2試合戦える」。
リトル・マナが、大舞台でついに輝いた。
(カナダ・エドモントン
西村海)
2015年06月28日
22時19分
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