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個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

地球の歴史と比べれば

2018-10-22 10:32:52 | 教室から
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

以前の塾でもそうでしたが、ONE-Sを立ち上げてから特に、いろんな方から「松下さんは、いつも楽しそうですね」と言われるようになりました。確かに、仕事が忙しいときは体が痛くなったり、もう少し睡眠がほしかったりなどはありますが、基本的に仕事は楽しく、適度に趣味の映画を見たり、ゲームをしたりする時間もありますし、年に何回か旅行にもいけていますので、今の生活に特に不満はありません。

「悩みなんてないんじゃないですか?」「後悔したことないでしょ?」
いや、それは言いすぎです。私を何者だと思っているんですか?(笑)
私にもそれなりに悩みはありますし、後悔だってします。

たとえば、「昨日の菊花賞どうして最後の最後にあの馬を買うのをやめたんだろう。直前まで買うと決めていたのに」「このコースはディープインパクトが強いとわかってたのに、なぜ買わなかったんだろう」などと、競馬では毎週のように後悔しています(競馬しない人にはわけわからないですね、すいません)。

競馬はともかく、私たちは生きていく中でたくさんの経験をし、そして数えきれないほど多くのことを学びます。それらを自分の判断の基準にして、生きる道を選択していきます。「あのとき、こんな失敗をしてしまったから、次はこうしよう」失敗したことや痛い目にあったことの反省をいかしていくのです。

気をつけなければいけないのはそれは、自分の経験の中での基準ですので、まったく逆の考え方を持っている人もいるということです。このような人たちが議論すると平行線をたどり、不毛な結果になることが多くありますよね。でも、それでいいんじゃないでしょうか。自分の中で正しいと思うもの、それは自分が経験した中で得た貴重なものであり、それに自信を持って生きていくということはとても大切なことだと私は思います。でもそれは、できるだけ自分の心の中にとどめておいた方がいいのではないかとも思います。

みなさんが、まだ子どもだった頃、親や学校の先生からアドバイスをもらったとき、どう思いましたか?すべてに対して「なるほど、その通りやな!」と素直に受け入れたましたか?特に人生の先輩風を吹かせて「そのままやったら社会でたら絶対通用せんぞ!」「俺はお前らより経験が豊富なんやから、俺の言うことの方が正しいんや!」などと言われたときには、おそらく「何いってんねん!」と反発したことの方が多いのではないでしょうか。

確かに人生経験が豊富で社会のこともより詳しく知っている目上の人からのアドバイスはとても役に立ちます。ですが、それが100%正しいかといわれると、決してそうではないと私は思います。だれであろうと、自分が生きてきた中だけでの判断しかできないのですから、大人だって知らないことの方が多いはずです。しかも、時代というのは変化していくものであって、さらに最近は加速度的に移り変わっていますので、10年前の常識が今は通用しなくなっていることなんていくらでもあります。

そういう意味では、すでに大人たちが子どもたちに伝えているアドバイスが「古いもの。現在では通用しないもの、あるいはもうすぐなくなってしまうもの」である可能性は否定できません。

先日あるドラマでこんなシーンがありました。生物学者が森林にいるリスの生態を研究していました。そのときリスが生息している範囲がある道路を挟んで、一方の側に集中しているということに気づきました。同じ森林の中なのに、その細い道路の向こう側にはリスが生息していないのです。そこで彼は考えました。「この道路は人間が作ったものだ。だからリスはこの道路を渡ることができないのだろう。だから、道路を通らなくてもいいように、道路の反対側にある木と木と枝で結んで、橋のようなものを作れば、リスは向こう側に渡ることができるのではないか」と。

なるほど、自然で暮らすリスにとっては人工的なものは完全な異物であり、警戒をしてしまうでしょう。リスがその危険を冒してまでわざわざ向こう側に行くとは考えにくい。だから自然の物を利用して橋を作ってあげればリスは渡れるからつくってあげよう、導いてあげよう。

しかし、これこそが思い込みかもしれないのです。以前本やテレビで人間の自然破壊によって動物が住むことができる場所が減っているというのを見たことがあるぞ。そうか、これも人間のせいでリスが住みにくくなったはずだ。こう考えるのは自然で純粋な考え方なんでしょうが、もしかしたらそれは狭い範囲の知識しか持っていないことが原因で大きな誤解をしている可能性もあるのです。リスには道路の向こう側に行きたくない理由が別にあるのかもしれません。それが何なのかはドラマの続きを見ないとわかりませんが、これって私たちの世界の中でもよくあることです。ただ1つ確実に言えることは、橋を作ることによってリスに向こう側に行ける選択肢を増やしてあげることは大切だということです。しかし、その橋を利用するかどうかはリスの判断に任せなければなりません。

子どもたちは知っている世界が狭いです。だから、こんな道もあるよと教えてあげることは大人の役目です。ただし、大人の思い込みでこっちの道が正しいからこっちに行けと命令する形であってはいけないと思います。

そこに悪意はなく善意しかないのですか、ある価値観を押し付けることで逆に不自由さを与えてしまったり、おかしな方向に導いてしまったりしてしまうこともあるんです。ただリスと違って、人間は会話できる動物です。話し合うことができる唯一の動物です。だからもっと話をしましょうよ。もっと気持ちを聞いてあげましょうよ。大人も子どもも人生経験に多少の違いはありますが、長い地球の歴史と比べればどっちも同じくらい未熟なはずです。だからこそ。もっと協力し合って一緒に話し合い見つけていくことが必要になってくるのではないでしょうか。


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