６月稽古場 １

『雲悠々　水潺々』　　

（雲ゆうゆう　水せんせん）
　前大徳一甫師


雲のように無心に悠々と
水のように無相で円満自由に・・・

この兜ｨを見て

お弟子さんの一人が
「私って　つい　自分を否定してしまうんですよね・・・」
とぽつり


確かに　
私たちはよく

起こった出来事や
周りの人々を批判してみたり

時には
その矛先を他人ではなく
自分自身に向けたりして

無駄なエネルギーを使っていますよね


雲のように無心に悠々と
水のように無相で円満自由に・・・


いつもこのような生き方ができたら
本当に素晴らしいです


口で言うのは簡単ですが

日々　色々な課題にぶつかると
なかなかそういう具合にはいきません



私はそんな時


「すんだことを考えても　仕方がない

先のことは　まだやってきていない

まあ　なんとかなるさ！」

と　いい意味で
開き直るようにしています


そして

起こったことにも
起こらなかったことにも

出会う人にも
去ってゆく人にも

すべてに

感謝するように努力しています


たとえ
どう考えても感謝できないような
理不尽な出来事に出くわしたとしても
です


「今はまだ
わからないけれど
きっと
私にとって一番いいことが
起こっているはず」

と信じて

「ありがとうございます」

と感謝してしまうんです


そうしていると

いつか

その感謝の本当の意味が
わかる時がやってくるだけでなく



もっともっと

感謝できることが

次々に

引き寄せられてくるのです


実は
この世には
そんな『法則』が
あるのだそうですよ


ありがたいことです


主菓子　下野　　鼓月製



干菓子　石かがみ　　常川屋製