表千家一期一会

少庵ゆかりの茶道具展




表千家北山会館では

少庵四百年忌 特別展
千家二代 少庵ゆかりの茶道具展


が 開かれています
 (12月15日まで)


10月より開催されていたこの特別展
行きたいと思いつつ
なかなか足を運べなかったのですが
昨日
ようやく出かけて参りました


今回 場内には
不審菴内部の
実寸大の模型がしつらえてありました


もちろん
畳も壁も新しいもので作られていますが
三畳台目の茶室がそこに再現され

ちょうどにじり口から入って
お床に向かう形で拝見でき

私は感動しながら
長い時間そこに立ち止まって
色々と想像を膨らませておりました


お床には
徳川秀忠筆 香箱の文が鰍ゥり
その前に
利休所持 鐔(ツバ)花入が置かれていました


展示替えのため
「少庵召出状」を拝見することができなかったのは
残念でしたが

この不審菴を模して造られたお床で
「香箱の文」を拝見できたことは
大変うれしいことでした


また
印象に残ったのは
この鐔(ツバ)花入に添えられた
利休と道安の手紙の内容でした


道安が
この花入が唐物か日本のものか見分けがつかないので
休様(利休)に見てもらいたいということを
少庵に願い出たところ

利休から
これは唐物だから 欲しければ所持したらよいが
高値であればその必要はない

という返事が道安のもとに返ってきたのだそうです


利休の言う「高値」とは
どれくらいの値段なのだろう

どうして道安は
利休に直接手紙を書かなかったのだろうか

それにしても
結局のところ
この花入が利休所持となっているのは
いったい どういういきさつで
そうなったのか・・・などと

またまた色々な空想をしながら

私は花入れと添状の間を
行きつ戻りつ
眺めておりました




ところで
北山会館の入館料ですが
一昨年までは
同門会員の会員割引は無く
一律千円でした

ずっと以前では
私の記憶では800円の時もあったと思いますが
会員割引はありませんでした


ところが
去年より一般は千円のままですが
同門会会員は割引き料金の
800円となりました


そしてなんと
今年は一般800円
会員は600円となっていました


もちろん呈茶付です


お菓子は
亀屋良永さんのお煎餅と
亀屋伊織さんの有平糖でした



貴重なお道具を見せていただいた上に
お茶をいただいて
このお値段とは
本当にありがたいことと思いながら

ロビーから見える
色づいた街路樹に目をやりつつ
「忙中閑」のひとときを過ごしました

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