表千家一期一会

十三夜

今年も
炉の灰をつくる時季になりました

ポリバケツから出してみると
水分の量が
バケツによって
ばらつきがありました

水分量の多いものは
紙の上で乾燥させながら
乾いている灰から
順に篩うことにしました

1時間ほど作業をしていたら
空が次第に灰色雲で覆われ
急に突風が吹いたかと思うと
雷をともなった
激しい雨が降ってきました

屋根のあるテラスで
作業をしていたのですが
とても続けられる状態ではなかったので
ポリバケツ二つ分を篩ったところで
やめることにしました

残りは明日にします


「掬水月手在」
前大徳一甫師

ところで
今夜は十三夜

夕方に大荒れだったお天気も
日が落ちる頃には
すっかりおさまって
夜空に美しい十三夜のお月様を
眺めることができました


今月は
中興名物「廣澤」写しのお茶入れを
使ってお稽古をしていました

”廣澤の池の面に身をなして
見る人もなき秋の夜の月”
という古歌をとって
小堀遠州が銘をつけたと言います

古の時代
平安貴族は
直接月を愛でるのではなく
酒の杯や池の水面に写った月を眺め
歌を詠み宴を楽しんだそうです

でもこの歌に感じられるのは
そのような雅な観月の宴とは対照的に
誰もいなくなった池のほとりに
ひとり佇み
静かに月を眺めている人の
しみじみとした心です

その月は満月ではなくて
少しいびつな十六夜か
それとも立待月か。。。

因みに
私の住んでいる枚方にある「鏡伝池」も
古来観月の名所だったそうです


ところで十三夜には
「豆」や「栗」を供えると
言われていますが

昨日のお稽古に来られた方から
お母様が作られたという
里芋を沢山いただいたので
今夜は
「芋名月」ではないけれど
里芋をお供えしました

そして夕食に
さっそくいただきました
(^-^)
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