「白雲自去来」
前大徳大道師
昨日の研究会で掛けた
「青山元不動」に続く言葉です
「青くそびえる山」は
「人の本体
すなわち
常住不変の仏性」
を表すのだそうですが
それはもっとわかりやすく言えば
”すべてに感謝できる
清らかな心”
なのではないかと思います
誰でも
そういう”本当の心”を
持っているのに
妄想や煩悩が白い雲のごとく
次から次に湧いてきて
悩んだり苦しんだり・・・
先日の
大徳寺聚光院のお席では
「白雲自白雲」
という掛物がかけられていました
煩悩をかかえて
思い悩む自分自身を
どうにかしようともがくのをやめて
「ああ 今私の心は
煩悩の雲にすっぽりおおわれているなあ・・・」と
時には
煩悩にまみれた自分を
とことん味わってみるのもいいかなと
思っている近頃の私です
味わいつくしたら
いやでもそのうちきっと
白雲は去ってゆき
爽やかに晴れわたる日が
またやってくることでしょう
まさに
「晴れてよし 曇りてもよし 富士の山
もとの姿は 変わらざりけり」
ですね
略盆点前では
親しくお客様とお話しながら
主客共にくつろいでお茶をいただくことができて
なかなかいいものですね
主菓子 蝉しぐれ 鼓月製
干菓子 琥珀 鍵善良房製
