表千家一期一会

東大寺席




今から1275年前
天平15年(743)10月15日に
聖武天皇が「大仏造顕の詔」を発せられたことに因み
東大寺では
毎年10月15日に
「大仏様秋の祭り」が行われます

今年も
大仏殿では
盧舎那仏造顕発願慶讃法要が営まれ
表千家左海大宗匠により
献茶式が執り行われました

私も
真言院席にて
敬游会の方々と共に
ご奉仕させていただきました




毎年必ずこの席に
お越しいただくご夫妻がいらして
「今年も来ました」と・・・

年に一度しかお目にかからないのに
いつしか親しみ深く感じられることが
うれしいです

「同じことを
変わらずできることが幸せですね」と
言葉を交わしました




今日の本席に掛けられた掛物は
「華厳」でした

釈尊の悟りの境地が説かれている
華厳経の教えの中に

「あらゆる事象は心が転じたものと観察し
形や時間にとらわれることなく
宇宙の真理を探究する努力を怠らない」という
教えがあるのだそうです

昨日は
茶会の準備の後
時間があったので
大仏様をお参りし
境内を散策しました

東大寺の大仏様を見上げると
その大きさに圧唐ウれ
自分が豆粒ほどに小さく感じられます

また境内を歩いていると
日本の長い歴史の中で起こった
膨大な出来事の記憶が
そこかしこに漂っているようで
気が遠くなるような気がします

大勢の外国旅行者の中を
一人歩いていたら
なんだか
日常の時間と空間が消えて
宇宙にぽっかり浮かんでいるような
不思議な気分になりました




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