表千家一期一会

10月稽古場 3




「壷中日月長」
前大徳積応師

この句は
中国の古い史書『後漢書』にある伝説に
基づいたものです


後漢の時代
費長房(ひちょうぼう)という名の役人が
壺公(ここう)という名の
薬屋の老人(実は仙人)に誘われるまま
その店の軒先に吊り下げられた
小さな壺の中に入ったところ

中は広々とした仙境であり
そこで十日ほど仙術の修行をして
元の世界に戻ると

現実の世界では
なんと十数年もたっていた

というのがそのあらすじです


毎年
今頃になると
この掛物を掛けているのですが

ああ
また今年もこんな時季になったのだなあと
時の流れの早さを感じます


正に
「壺中日月長」

この小さな稽古場に座って
お弟子さんを迎えるようになってから

あっという間に
11年が過ぎようとしています







二重棚 薄茶  総飾り
 



主菓子 菊日和  鼓月製



干菓子  柚子餅  鶴屋吉信製


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