〈リバイバル・アーカイブス〉2024.8.26~9.9
原本:2017年5月21日
石製の帯飾り具 奈良時代の可能性が高い
石製帯飾り具 (表側)
石製帯飾り具 (裏側)
「丸鞆(まるとも)」と呼ばれるタイプのもの、大きさは、縦約2.3㎝、横約3.8㎝、暑さ約6mm。石材は淡い緑色で、表面と側面は丁寧に磨かれ、裏面には帯に取付けるための穴が二箇所にあけられております。飾り具を伴う帯「カタイ」と呼ばれ、8世紀初め頃に中国の唐の制度を取り入れ、官人などが着用していました。
出土遺物
馬の歯の出土から、馬がいたことなどの新たな知見
発掘現場
当時の生活面の上に堆積した土層から、多量の土師器(はじき)、須恵器(すえき)まとまった量の瓦が出土。(耕土層の下層土(黒ボク土)、現地表面から深さ約1m、)
畑ケ田遺跡のマップ
過去の発掘調査の現地説明会 平成23年8月27日
奈良時代の出土遺物、銅銭が5枚入った甕(かめ)と土師器
過去の発掘調査の現地説明会 平成25年12月14日
陶硯(とうけん、陶質の硯(すずり)のこと)、残存する長さは約8㎝、高さは3.5㎝、上からみた形が円形をした円面硯(えんめんけん)と呼ばれる。直径を復元すると約15.8㎝。
kusu 2017.05.21
今回の畑ヶ田遺跡の石製帯飾り具は、きっと1250年も前に官人の方が「あっ、とれた!ポイ」とその辺にほかしたものでしょうし、畑ヶ田南遺跡の硯も落っことして、「こわれちゃった、ポイ!」したものでしょうね。
こう見ると、古代人の毎日のくらしの生きさまも見えてきておもしろいですね。こわした古代人の方、ありがと...