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数え十三で十三参り

2019-04-10 20:55:43 | ◇ 行事

生まれた年の干支が一回りした時の数え年は13歳です。
日本古来では、男子が元服の年齢であり、女子にとっては髪上祝の年です。
現在では20歳ですが、いわば古来の日本の成人式ですね。

十三参りは、数え年十三歳になった男女が、旧暦の3月13日にこれまでの成長に感謝し、これからののために虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)から知恵を授かる行事です。
13日は虚空菩薩の縁日です。

京都 法輪寺


⇒虚空蔵法輪寺

虚空とは、大空や宇宙を表し、何も妨げるものがない無限の空間で、すべてを包括するものという意味で
その蔵ですから、無限の知恵、徳があるわけです。
その知恵と徳を虚空蔵菩薩から授かろうというのですから、考えてみれば壮大なお参りですね。

東京浅草寺の十三参り


出典:浅草寺

平成27年に国宝指定された京都醍醐寺の木造虚空蔵菩薩立像


⇒醍醐寺


無限の大空、宇宙である虚空を前にすると、人はとても小さな存在に感じてしまいそうですが、一人一人が虚空とつながっているのも確かなことですから大きな気持でいたいものです。

十三参りを済ませた後は、鳥居あるいは門を出るまでは、振り返らないという言い伝えがあります。
振り返るとせっかく頂いた知恵のご利益が消えるそうです。
「振り返るな」と言われると、振り返りたくなるものですが・・・・・



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