
少しだけゆっくりできる朝、駅前広場に面したホテルの外からはにぎやに動き出した街の音が響いてくる。行き交う車やバスの騒音に加え、あっちからこっちから鳴らされるクラクションの音。おだやかな目覚めとはちょっと言い難い(汗)。
それでも窓のひさしの隙間からはすでに強い太陽の陽射し。今日のナポリも暑くなりそうだ。見ればベスビオの山も朝陽を浴びて霞んでる。そういえば昨日のポンペイの遺跡歩きはかなりしんどかった。これからのシーズンは十分給水しながらでないと、あっという間に脱水症状を起こしそうだよ。
とてもきれいとは言えない旧市街、戦後造られた近代的なビルが立ち並ぶビジネス街、そして風光明媚なサンタルチア湾岸と、いくつもの顔を持つナポリ。一歩街中に出ると突き刺すような視線を感じ、ちょっとうんざり。とてもイタリアとは思えない異国情緒さえ感じる街。それでもこうして朝陽を浴びながら遠目にポジリポの丘を眺めながらの朝食は、なんともオツなものだ。


あとはローマだけだよ。頑張れ添乗員さん。



