奥様は海外添乗員〜メモリアル

日だまりの風景@ローマ

    

まだ明るくなる前の早朝、白い息を吐きながらオプショナルツアーでポンペイへ向かうメンバーの送り出しではじまった一日。その後でゆっくりシャワーを浴び、すでに誰もいなくなったレストランで甘いブリオッシュをモソモソ。「さて今日はどうしようか?」終日フリータイムではありながら、なにせホテルは街の中心からかなりの距離。もちろん列車に飛び乗れば時間的にはそうかからずにテルミニ駅まで行くことはできるけど、取り立てて行きたい場所が思い浮かばない自分をかなり贅沢に感じはするもののやっぱり腰は重い。ショップをのぞいても今の時期はセールの残り物しかないしなぁ。余計な無駄遣いするのがオチだ。それにしても記録的な寒波は以前ヨーロッパに居座っているらしく、イタリア国内にしても朝晩は軒並み氷点下になってると朝一番のニュースになってる。今朝も確かに空気はピ~ンと張り詰めてるけど元気な太陽が健在のここローマは、テレビの画面に映し出される各地の雪景色とは全くの別世界。

結局、部屋でのんびりと書類を書きながらもそろそろ掃除のおばさんが近づいて来てるのを感じ、重たい腰を上げて散歩に出た。ここはローマの中心からはかなり離れた街。小さな国鉄の駅前には暇そうなおじちゃんたちがいつも日向ぼっこしてるのどかな場所。それでも一応駅だし、何かしら興味を引く店でも近くにないものかとプラプラ。と、目に入ってきたのは小さな広場の一画に立つ市。昔ながらの野菜を売る露店の横にはワゴン車でやって来てる魚屋さんも。すぐ近くには比較的大きなスーパーもあるのに、あっちからこっちからカートを引いたおじちゃんやおばちゃんがやって来る。昔はどこでもこんな風に売り手と買い手があれこれおしゃべりする風景があったんだろう。たくさんの陽射しを浴びながら買い物を楽しんでいる昔ながらの風景に、ちょっぴり温かいものを貰った気分よ。


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