
久しぶりに自分でセットした目覚ましが鳴り出す前に起き出した朝。本当は出発ぎりぎりまで寝てようと思ってたのに。夕べはサタデー・ナイトとあってBARの集まるホテルまわりはずいぶんにぎやかで、明け方近くまでパトカーのサイレンがあちこちから響いてた。そんな街の音を聞いてると、やっぱりここは大都市なんだと実感したりもする。
天気予報だと今日も時折雨になるらしいけど、朝一番は陽射しもあるし所々青空も見える。う~ん?とひとのびして散歩に出かけることにした。夕べのにぎやかな街はどこへやら、日曜日の朝は歩く人も車もまばら。まだまだ起きぬけの顔だ。
でもそんな時間だからこそ出会えるものはたくさんある。たとえば静かな街中に響き渡るカモメの鳴き声。散歩途中のたくさんの犬たち。そしてすれ違いざまに交わす人々の笑顔。そう、この国では見ず知らずの者同士であっても声をかけ合うことは珍しいことじゃない。「おはよう」「元気?」と。もっとも今の日本で同じことをしたら「どなたでしたっけ?」なんて顔をされそうけどね(汗)。
そんな些細なことで一日の気分はう~んと変わるもの。さて、そろそろホテルに帰って朝食にしよう。あのコテコテのアメリカン・ブレックファストにはまたしばらく出会う機会はないだろうから…


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