
のんびりとカントリーサイドをめぐりながらの旅も終盤。いよいよ大都市ロンドンへ入りました。市街地へ向かいながら増え続ける車と人を眺めているだけで、なんだかヘトヘト。さらに観光客でにぎわう観光スポットを回ったらもうグッタリ。それでもこの街の中心部には実に緑の多い大きな公園も多く、癒しの場も少なくありません。そんな中のひとつが市内北西部に位置するリージェンツ・パーク。

18世紀のヘンリー8世の時代に狩猟の場だったこの公園は200万㎢近くもあるといわれ(説明書、現地ガイドによって数字は異なるので正確なところは?ですがとにかく広い)、公園内に動物園やら劇場まであるほど。そんな中でこの時季観光客を集めているのがクイーン・メアリー・ローズ・ガーデンです。

20~30種、6万株(このへんの数字も?です)に及ぶバラを中心とするたくさんの花を楽しめるのは5月下旬~6月中旬。もちろん年によって異なりますが、国内でも数ある人気ガーデンの中でもアクセスしやすいロンドン市内とあって、シーズン中は観光客がたくさんやって来ます。

園内には人工池や滝もあって、あくまで自然を感じさせる造り。この日も朝一番とあってまだ静かな中、黒鳥や鴨たちがお散歩を楽しんでました。市街にありながら騒がしい街の褐藻が嘘のような空間です。

またあちこちで造園士さんたちの作業している風景も。これだけ広い園内の整備も大変かと思いますが、おかげでゴミひとつ落ちていない美しい園内を楽しむことができます。

さて。ある意味イギリスらしいどんよりな空模様ではありますが、ほとんどのバラがまさに見頃を迎えていた園内を(時間がないので)ちょっと足早にクルージング。

コニー:かくれんぼしよ~

添:そんなことしてたらバラの花見る時間がなくなっちゃうよ。


っと、かくれんぼの申し出はあっさり却下。とりあえずバラの花が綺麗な園内中心部だけを回ってみることにしましょう(汗)。

すでに咲き終えてる花も多いながら、まだまだ見頃。つい朝方まで降っていた雨粒に濡れたバラのなんと美しいこと!

それにしてもバラの花もずいぶん種類があるもんですね。花の持つ優雅さに加えてやわらかく漂って来るかおりがまたエクセレント!

ちなみに植え込みごとに花の名が記されていましたが、全く覚えてません(っていうか覚える気なし?)。

そんな中でこれだけはしっかり覚えました。ひときわ目立つような配置で植えられていた、イングリッド・バーグマン。そうです。あの世紀の大女優の名がつけられたバラの花です。

まるで上質のビロードのドレスのような花弁。そこに落ちた雨粒がキラキラ光って、まるでダイヤモンドを散りばめたよう。なんて優雅なバラなんでしょう。

と、ここでタイム・オーバー。時間があればもっとゆっくりお散歩を楽しみ、ついでに園内のティールームでお茶でもしたいところでした。以前の私はこういった場所にはほとんど興味がなかったのに、最近はやたらこんな場所が憩いの場となってます。土いじりが好きになったせいでしょうか(笑)。ともあれ、お花好きな方にはぜひおすすめしたいロンドンの人気スポットですよ。


