奥様は海外添乗員〜メモリアル

カプリ島の朝

    

夏場は涼しいタイル張りの部屋も、ひとたび寒くなるこの時季はちょっぴり寒々しい。暖房が入ればまだしも、エアコンから出てくるのはまだ冷たい風。楽しみにしてたのに、バスルームに入るだけでブルブルっと身震いしてしまったカプリ島滞在。とはいえまだまだ観光客も多いこのシーズン。ようやく夜も明けたばかりの静かな街に一歩出れば、朝一番の船でナポリから通勤して来たとおぼしき人たちが足早に歩いて行く様子に思わずワクワク。昼間のはなやかさとは裏腹な、素朴で生活感のあるリゾートの姿を垣間見れるとちょっぴり得した気分になる。

展望台にもなってる島の中心のウンベルトⅠ世広場に立つと、眼下に広がる紺碧の海には所々白波が。それを一目見て諦めた。う~ん、こりゃダメだ。確かに風は洞窟にモロに吹きつける冷たい北風。遠目に眺める海面以上に洞窟周りの海は荒れてるはず。自然が相手の観光はいつだって運まかせ。素直に従うしかないのよね。

それでも、海もそして空もこの上なく青い。夕べの雨とこの風のおかげで塵も吹き飛ばされたか、遠くソレント半島やイスキア島がはっきり見える。これだけのパノラマを望めれば満足と言わなきゃね。路地裏の小さなホテルや民家で冬ごもりの準備か壁の塗り替え作業をする姿に、間近に迫った島のシーズンの終りを感じた朝だ。



みなさんからのコメントはいつも楽しく読ませていただいています。ただ諸々の理由によりこの年明けからコメントへのお返しはしていませんのでどうぞご了承下さい。また旅関係のご質問やリクエストに関しては、できるだけ今後のブログ上に反映させていきたいと思っています。

← う~ん。チョット北風が強かったカプリ島にポチしてね。

← 留守番隊のホームページ「Olive-Leaf」も見てね。

← お見積もり依頼はこちらから

最近の「添乗日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2024年
2023年
人気記事