![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/6b/9ec6180db03adbab1e8592be1d11bc3b.jpg)
20年を超える長い眠りから目覚めたファミリーバイク黄金期の稀少な1台。
「ホンダ カレン」復活の軌跡です。
昭和54年(1979年)9月にホンダが発売したカレンは、オートチョークや
自動式燃料コック、無段階変速のホンダVマチックの採用など、
先進の技術が投入されたファミリーバイクでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/f7/6e1f7dc5943084c60efcba1a8b8382ce.jpg)
屋内保管されていたセル付きのカレン(NX50M)がある事を知り、
年式の割に外観の状態が良かったため、不動車を譲り受けて復活に挑戦してみました。
◆ガソリンタンクの錆び取り
タンク内の状態が腐ったガソリンと錆でぐちゃぐちゃだったため、
以下の処置をしました。
(1)腐ったガソリンを出す。
(2)脱脂のため10倍程度にお湯で薄めたマジックリンでタンクを満たして
2日間浸け置き後、水ですすぎ。
(3)さらに脱脂のため5~6倍に水で薄めた花咲かG マルチクリーナーで
タンクを満たして約24時間浸け置き後、水ですすぎ。
(4)花咲かG タンククリーナーの原液を500ccタンクに入れ、
4時間漬け置き後ぬるま湯を追加して原液を6倍の状態とし、
途中で1度上下を置き換えながら約35時間浸け置き、タンク内の
タンククリーナーの液を出し、内部を水でよく洗浄。
(5)約6倍のタンククリーナー液で内部をリンスした後、
タンクの内部をよく乾燥させる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/4f/d4c5f90c5583e6b362cfde37d2d10429.jpg)
以上できれいに錆が取れて、内部の表面がコーティングされました。
◆キャブレターのオーバーホール
(1)1回目のオーバーホール
キャブレターを分解し、キャブレタークリーナーとパーツクリーナーで
清掃後、組み立ててエンジンに取り付け。
【状態】
・アクセルを開けないとエンジンが始動しない。
・エアスクリューの調整が不能でアクセルオフでアイドリングせずエンスト。
(2)2回目のオーバーホール
キャブレタークリーナーとパーツクリーナー、細い針金でスロージェットを清掃
【状態】
・1回目のオーバーホール後の状態と変わらす。
(3)3回目のオーバーホール
熱めのお湯1.5リットルにメタルクリーン45グラムを溶かし、24時間浸け置き後、
荷札の針金でスロージェットを根気良くつついて、ようやくジェットの穴が開通。
取り付け後エンジンが復活。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/b6/62ab343704424d95953a036c074843dd.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/0a/09ae74ae93e4ea3ba4524aee82a4abf0.jpg)
◆そのほかの改善内容
・不動状態のフューエルゲージは丁寧に清掃して復活。
・タンクに付いていたフューエルフィルターは再利用不可能と判断し、
外付けのフィルターを取り付け。
・バッテリーは膨らんでいて使用不可能と判断し、新品に交換。
・燃料用のチューブなどで取り付け口が割れているものは新品に交換。
・エアクリーナーボックスの一部が割れていて、エアクリーナーのフィルターも
朽ちてぼろぼろのため、ボックスごと取り外して、パワーフィルターに交換。
・キタコのユニフィルターを取り付けるため、リアフェンダー、リアタイヤ巻き込み
防止用のガード、サイドカバーを取り外し。
・フロントフォークにガタつきがあったため、ステムの増し締め。
・プラグを新品に交換。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/d9/6118208af751cb0c44e89a38f9b281f3.jpg)
◆外観の改善内容
・フロントの買い物かごの見た目が好みでないため取り外し。
・メッキの錆⇒錆び取り用消しゴムとネバダルで除去。
・塗装面のキズ、錆び⇒コンパウンドで除去。
・プラスチックのキズ⇒モータウン プラスチッククリーナーで除去。
・シートの汚れ⇒モータウン シートクリーナーで汚れ落とし。
・油汚れ⇒パーツクリーナー、ピッチクリーナーで清掃。
・全体的な艶出し⇒ワコーズ バリアスコートで艶出し。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/7e/c93e26b099534197cb37aa608801c0ea.jpg)
結果的には、元々の外観よりすっきりして、レトロな感じに仕上がったように思います。
カレンのエンジンは、パワーアップのためモトコンポにカレンのエンジンを移植する
「カレンコンポ」用としてもよく使われているようですね。
◆2012.9.9 追記
この記事を投稿してまもなく、停めていたカレンの下にガソリンが落ちてできたシミを発見。
キャブレターの上部とフロート室の合わせ目から染み出していたもので、
パッキンの劣化が原因です。
ネットで調べたところ、すでにカレン用のパーツは欠品となているものの、
代替部品が入手できたため、ネットショップで早速注文してガソリンもれを止めることができました。
ホンダ純正キャブレターガスケットセット
代替部品番号:16010-GF8-305
カレン用部品番号:16010-187-003
「ホンダ カレン」復活の軌跡です。
昭和54年(1979年)9月にホンダが発売したカレンは、オートチョークや
自動式燃料コック、無段階変速のホンダVマチックの採用など、
先進の技術が投入されたファミリーバイクでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/f7/6e1f7dc5943084c60efcba1a8b8382ce.jpg)
屋内保管されていたセル付きのカレン(NX50M)がある事を知り、
年式の割に外観の状態が良かったため、不動車を譲り受けて復活に挑戦してみました。
◆ガソリンタンクの錆び取り
タンク内の状態が腐ったガソリンと錆でぐちゃぐちゃだったため、
以下の処置をしました。
(1)腐ったガソリンを出す。
(2)脱脂のため10倍程度にお湯で薄めたマジックリンでタンクを満たして
2日間浸け置き後、水ですすぎ。
(3)さらに脱脂のため5~6倍に水で薄めた花咲かG マルチクリーナーで
タンクを満たして約24時間浸け置き後、水ですすぎ。
(4)花咲かG タンククリーナーの原液を500ccタンクに入れ、
4時間漬け置き後ぬるま湯を追加して原液を6倍の状態とし、
途中で1度上下を置き換えながら約35時間浸け置き、タンク内の
タンククリーナーの液を出し、内部を水でよく洗浄。
(5)約6倍のタンククリーナー液で内部をリンスした後、
タンクの内部をよく乾燥させる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/4f/d4c5f90c5583e6b362cfde37d2d10429.jpg)
以上できれいに錆が取れて、内部の表面がコーティングされました。
◆キャブレターのオーバーホール
(1)1回目のオーバーホール
キャブレターを分解し、キャブレタークリーナーとパーツクリーナーで
清掃後、組み立ててエンジンに取り付け。
【状態】
・アクセルを開けないとエンジンが始動しない。
・エアスクリューの調整が不能でアクセルオフでアイドリングせずエンスト。
(2)2回目のオーバーホール
キャブレタークリーナーとパーツクリーナー、細い針金でスロージェットを清掃
【状態】
・1回目のオーバーホール後の状態と変わらす。
(3)3回目のオーバーホール
熱めのお湯1.5リットルにメタルクリーン45グラムを溶かし、24時間浸け置き後、
荷札の針金でスロージェットを根気良くつついて、ようやくジェットの穴が開通。
取り付け後エンジンが復活。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/b6/62ab343704424d95953a036c074843dd.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/0a/09ae74ae93e4ea3ba4524aee82a4abf0.jpg)
◆そのほかの改善内容
・不動状態のフューエルゲージは丁寧に清掃して復活。
・タンクに付いていたフューエルフィルターは再利用不可能と判断し、
外付けのフィルターを取り付け。
・バッテリーは膨らんでいて使用不可能と判断し、新品に交換。
・燃料用のチューブなどで取り付け口が割れているものは新品に交換。
・エアクリーナーボックスの一部が割れていて、エアクリーナーのフィルターも
朽ちてぼろぼろのため、ボックスごと取り外して、パワーフィルターに交換。
・キタコのユニフィルターを取り付けるため、リアフェンダー、リアタイヤ巻き込み
防止用のガード、サイドカバーを取り外し。
・フロントフォークにガタつきがあったため、ステムの増し締め。
・プラグを新品に交換。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/d9/6118208af751cb0c44e89a38f9b281f3.jpg)
◆外観の改善内容
・フロントの買い物かごの見た目が好みでないため取り外し。
・メッキの錆⇒錆び取り用消しゴムとネバダルで除去。
・塗装面のキズ、錆び⇒コンパウンドで除去。
・プラスチックのキズ⇒モータウン プラスチッククリーナーで除去。
・シートの汚れ⇒モータウン シートクリーナーで汚れ落とし。
・油汚れ⇒パーツクリーナー、ピッチクリーナーで清掃。
・全体的な艶出し⇒ワコーズ バリアスコートで艶出し。
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結果的には、元々の外観よりすっきりして、レトロな感じに仕上がったように思います。
カレンのエンジンは、パワーアップのためモトコンポにカレンのエンジンを移植する
「カレンコンポ」用としてもよく使われているようですね。
◆2012.9.9 追記
この記事を投稿してまもなく、停めていたカレンの下にガソリンが落ちてできたシミを発見。
キャブレターの上部とフロート室の合わせ目から染み出していたもので、
パッキンの劣化が原因です。
ネットで調べたところ、すでにカレン用のパーツは欠品となているものの、
代替部品が入手できたため、ネットショップで早速注文してガソリンもれを止めることができました。
ホンダ純正キャブレターガスケットセット
代替部品番号:16010-GF8-305
カレン用部品番号:16010-187-003
カレンキャブの2つのスクリューの戻し回転数はわかりますでしょうか?
情報が少なく困っています。
よろしくお願いします。
代替品をご存知ないでしょうか?
フィーエルメターの取り外し方法をご教授頂きたくコメントいたしました。
タンク内に突き出ているパイプの働きについては、私にもわかりません。
フューエルコックからは、真下と横からの2本のチューブが出ています。
チューブの内径は5ミリと4ミリだったと思いますが、
太い方がキャブレターで、細いほうがインテークマニホールドの
付け根につながっていたと思います。
インマニの方は、自動コックのオン・オフを行うための
負圧用のチューブとしての役割が主だと思うので、
燃料フィルターは付けるべきではなかったと思っています。
写真では緑色の内径5ミリのチューブがキャブへ、
もう一個の燃料フィルターが付いているチューブはピンク色の内径4ミリで、インマニにつながっていました。
ピンク色のチューブも透明で、ガソリンの流れが見えていて、
エンジンの始動直後は少量のガソリンが流れ、
エンジンが暖まるとガソリンの流れがなくなるので、
チョークも兼ねていると勝手に思っていましたが、
間違っているかもしれません。
ガソリンが出てこないのは、中がきれいな状態になっているという前提で考えると、
エンジンの吸気による負圧(吸い込む力)で自動コック内の弁が開いて、
ガソリンが流れる構造なので、負圧がかかっていない状態だからでしょうか?
分解はできないような気がします。
オートマチックフューエルコックについてもう少しお尋ねいたします。
タンク内に長い管(直径1mm、長さ15cmくらい)のものが突出ていました。あれは何でしょう?
又、ガソリンいれてもコックから落ちてきません。
詰まっているのでしょうか?真下(5番)のホースがクランク室手前へ繫がっていました、それがチョークということでしょうかね。6番ホースがフローと室に繋がっていました。いづれにしても、ガソリンがどうやって落ちる(供給される)のかわからず、困っています。
コックは分解できない?ようでしたが。
アドバイスお願いいたします。
◇キャブレターは、エンジンを下ろさなくても外せます。
◇フューエルメーターは、タンクから取り外して、とにかくスムーズに動くようになるまで、汚れを落とします。「気長に丁寧に」が大切です。メタルクリーンなど良いかも知れません。
①ガソリンタンクより燃料ホースが2本分岐しているが(5、6と番号あり)なぜ? 貴殿の改良写真にはサクションフィルターが2個写っていますが、その2本分ということでしょうか?
②キャブレターはエンジン下ろさないと分解できないでしょうか
③フューエルメータ動きません、どの様に
されたんでしょう
分かりましたら宜しくおねがいします
私もカレンを入手したのですが、タンクの
ガソリン入れっぱなしで錆サビの状態でした。
タンクってどうやって外しました??
シートしたのボルト以外見当たらないのですが…