にいはんは周回遅れ

世間の流れとは違う時空に生きる

たねから芽吹いた記者の声

2008-01-17 | オーマイニュース

今日のオーマイニュース(以下OMN)に、こんな記事が掲載されました。10時半に掲載されたものの、当エントリ執筆時点ではトップページから押し出されてしまっていました。OMNではよくあるパターンですが、以前にどこかで似たような記事を目にした記憶があり、確認してみたところ、こちらの記事が見つかりました。こちらは、ご覧になってわかるように「ニュースのたね」に送られています。

たね送りとなった記事の扱いについては、OMNのサイト上でも随分と長い間議論が続いています。昨年8月に発足した市民記者編集委員(以下編集委員)の間でも、林美幸記者から高橋篤哉記者へと、たね改革のバトンが引き継がれました。SNS内部では、現在進行形で議論が行われているのでしょう。

そこに、たねから芽吹いた記事が登場しました。

執筆した山村玲生記者は、どうやってこのたねを芽吹かせたのでしょうか?

それは、記者本人のモチベーションによるものが大きいのではないかと考えます。たね記事と正式掲載記事の双方から、一部を引用してみます。(引用部分はイタリック体で表示、フォント変更・太字は筆者)

これは小さなことかもしれないが、私にとって、声を大にして伝えたいニュースだ。(たね記事)

 女性の行為は、小さなことかもしれないけれど、私にとっては、声を大にして伝えたいニュースです。(正式掲載記事)

山村氏にとって、記事で紹介されている初老の女性の行為は、一旦はたね送りとなった記事を1ヶ月以上かけて書き直してまでも、多くの人の目に触れて欲しいニュースだったのでしょう。連休明けの影響か、ここ数日は掲載記事の本数も多く、長時間トップページにとどまる事は出来ませんでしたが、山村氏のブラッシュアップ作業は、見事に実を結びました。未登録者用のコメント欄が開いていませんので、この場で拍手を贈りたいと思います。

さて、今回の記事では、引用部分にあるように、たね記事の時点から記者の「伝えたい」というモチベーションが高く、それが記者本人によるブラッシュアップを経ての再投稿へとつながりました。おそらく、現在2000本を超えるたね記事の中には、文章に明示していなくても同じような気持ちで書かれた記事が相当あるのではないかと思われます。時事ネタの場合など、書き直している間に記事の旬が過ぎてしまうという問題がありますが、自分が伝えたいと思ったら、たね送りとなってもそこでめげずに書き直して再投稿すれば、次は違う結果が出るかもしれません。

とはいえ、それなりに時間を費やし、想いを込めた記事がたね送りを食らうと、少なからずショックを受ける事もあるかと思われます。執筆者のモチベーション低下につながる可能性もあるでしょう。

そこで、たね改善計画の出番です。たね記事へのコメント欄設置、市民記者有志による記事のブラッシュアップ。現在出ている案で主流を占めているのはこの2点ですが、このうちのどちらかを採用するか、あるいは両方とも実現させるか、どちらにしても、たねを芽吹かせる作業というのは、執筆者のモチベーションを向上させる事につながっていきます。

たね送りを食らってもめげずに記事を書いてくれるたくましい市民記者は、OMNにとってもありがたい存在のはずです。ニュースのたねの改善は、そういった市民記者を育てていくために役立っていく事でしょう。そう考えると、この改善計画は編集委員を含む市民記者任せではなく、OMN自らが率先するくらいの意気込みで取り組むだけの価値があるものではないでしょうか?



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
インパクトというか (管理人)
2008-01-21 00:45:50
最初のたね記事の方では、社会に対して突っかかっていくとんがった感じを受けました。
落とした人はそのあたりが気に食わなかったのかもしれませんが、
もっととんがってたり、トンデモな記事が正式掲載されてる現状では全く説得力のない理由ですね。

もしホントにですます調に変えただけで採用なら、中の人もずいぶんと馬(ryにされてると思いますよ。
その程度なら、たね送りにしなくても編集でいじって採用できるレベルの修正ですし。
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Unknown (( ´д`))
2008-01-20 09:05:53
修正したほうがインパクトが薄くなってるのが泣けるでw
っていうか基本「ですます」調に変えただけ?

落としたヤツも修正指示したヤツも正直馬(ry

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とりいそぎ (管理人)
2008-01-18 23:51:39
私信届いてます。詳しくはあとで返信を・・・
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私信 (T)
2008-01-18 17:00:50
兄はんにしたけど、届くかな。
(⌒ ⌒;
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