あっというまに膨らむ借金

豪快な号外をばら撒いて余りを有料で引き取ってもらうプロジェクトを推進しているTEAM GOGOの抱える借金がまた増えたようです。今日、アメーバニュースに掲載された「豪快な号外」3000万部印刷で　お金どーするの？に書かれているように、借入金の額を事務局は2080万円、てんつくマン氏は7月26日時点で1800万円としていましたが、8月1日のてんつくマン氏の日記によれば、2600万円だそうです。また、同日の日記には次のようにも書かれています。(引用部分はイタリック体で表記、フォント拡大・太字は筆者)

思った以上に配送料がかかりまくーり。
この後も、倉庫代がかかりまくーりの可能性。
ふたを開けたら、１８００万円以上、予算がオーバーしました。

確かに収支報告ページで予算の増額の可能性について触れられてはいましたが、1800万円オーバーとは、これまた豪快に配送料と倉庫代におカネをかけたものです。当初の予算(募金目標額)は1億2000万円でしたが、それが1億3800万円になったという事なのでしょう。この団体の資金計画の杜撰さは以前から指摘していましたが、募金が思い通りに集まらずに借金をしなければいけない状態になってからも、どんどん予算と借入金の額が膨らんでいくのでは、資金計画は有名無実だったと言ってもいいでしょう。

そこで気になるのは借入金の返済計画ですが、借金を申し込む時には、言いだしっぺのてんつくマン氏とNGOナマケモノ倶楽部世話人でもある中村隆市氏が、毎月最低50万円ずつ責任を持って一日も早く返済すると宣言していました。しかし、アメーバニュースの記事には次のような事務局のコメントが紹介されています。

―――　豪快な号外の募金はいつまで継続する予定ですか？

「この号外を制作した費用がまだ足りていない状態ですので、足りるまで続く予定です。(略)」

責任を持って返済するのは言いだしっぺの2人だったはずですが、費用を全額賄えるまで募金を継続するのなら、言いだしっぺ両名の懐は全く痛みません。TEAM GOGOでは他にも借金返済を目的としたオークションや物販を行うようですが、そういったものに頼って毎月最低50万円づつ返済できる保証がどこにあるのでしょうか？また、募金等が予定通りに集まらない場合はどうやって借金を返済するつもりなのでしょうか？

事務局によれば8月31日を決算として、スピリチュアルな税理士による会計監査を受けてからその結果をサイト上で公表するそうですが、事務局ブログによれば、当初の決算予定は7月末となっていました。理由は明らかにされないまま、予定が1ヶ月遅れているのです。TEAM GOGOでは今日までの予定で新潟県中越沖地震への募金を優先し、借金返済を目的とした募金を一時棚上げしている事を考えれば、それを理由に再度決算がずれ込む可能性も否定できません。

更に、今回予定されている決算はあくまでも中間報告にすぎません。8月31日時点では募金活動を継続しており、借入金もほぼ全額が残る事がほぼ確定している状況です。仮にこれ以上借金が膨らまず、その全てが無利子での借入だったとしても、毎月50万円づつとして2600万円全額を返済するには52ヶ月かかります。返済が終了するまで(あえて募金が集まるまでとは言いません)は、最低月1回の収支報告は善意の募金を集めた団体として当然の義務だと考えます。

てんつくマン氏は来年早々には修行の旅に出るとのことですが、その間の返済はどのように責任を持って行うのか、本人あるいは事務局から納得のいく説明も必要でしょう。また、会計報告にあたっては印刷代と配送料の領収書の公開は必須です。前者は3000万部を印刷した証明になりますし、後者は予算大幅オーバーの主たる要因なのですからきちんと領収書を示すべきでしょう。

ここまで言いだしっぺ両名と事務局に求められる対応について思いつくままに書いてきましたが、いくら考えてもおかしいと思うのは借金返済の為に募金をしている事です。しかもこの借金は最初から3000万部の印刷・配布ありきで進められ、とにかく在庫を捌く為に配送料が膨らむに任せた無計画性がもたらしたものです。

このような活動の言いだしっぺであるてんつくマン・中村隆市両氏はこれから52ヶ月のうちに借金を完済する事ができるでしょうか。おおいに注目されるところですが、まずはいつから返済を開始するのかを明らかにしてもらいたいものです。