茶山守廣・隠岐三味線ブログ

名残尽きぬに 銅鑼が鳴る今宵

西郷港は 小雨も降らぬに 袖しぼる

        (隠岐民謡・しげさ節)

隠岐の風物詩 「いぐり凧」

2007年03月22日 | 気まぐれ日記
 古くから隠岐の島に伝わるいぐり凧揚げは、毎年3月の春一番が吹く頃より5月
の節句頃まで続きます。
小さなもので畳2~3枚分、大きなものになると7~8枚分、なかには15枚以上
にもなる超特大凧もあります。
いぐり凧の特徴は揚げたときにブーン!と鳴る大きなうなり音ですが、これは凧の
裏側に取り付けた籐が空中で風に煽られて鳴る音です。

 元来は魔よけのため鬼の絵を描き揚げたものだと言われておりますが、現在では
家の新築や船の新造そして子供の誕生などを祝って揚げられます。
起源については定かではありませんが、一説によると天保年間(1830年頃)に
その年の吉凶を占うために揚げたとも言われています。

 毎年4月には隠岐いぐり凧保存会の人達が中心となり隠岐いぐり凧まつりが開催
され、今では隠岐に春を告げる風物詩となっている。
因みに今年は4月8日が第15回「隠岐いぐり凧まつり」です。

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4 コメント

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ビックリ大凧です (弘月)
2007-03-22 22:12:44
隠岐の島のこと茶山さんのblogで色々読ましてもらい文化、芸術、神事等々伝統的なものが累々と伝わり育てられ、守られていることが伝わります。
小生の子供のころ30センチぐらいの凧を作りよく遊んだものです。8坪位の凧とはどうやって揚げるのか想像がつきません。島は小さくても(失礼)「ニッポンの美学」を感じます。
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伝統文化 (隠岐三味線)
2007-03-22 23:46:54
 弘月さんこんばんは!
もともとブログを始めた切っ掛けは民謡のことのみならず、先人から脈々と伝わってきた伝統行事や独特の
文化・神事等を皆さんに広く知って頂きたかったことも大きな要因です。
今後も折をみて随時紹介して行きたいと思っていますのでよろしくお願いします。
大凧を揚げるときは2~30人がかりで、風の強さや
方向を見定めて揚げますが、絶好の風が吹くまで何時間も待つことはザラにあります。
何でも伝統行事といえば”昔とったキネズカ”とばかりに?長老が出番!!指図し仕切ります。
やっぱりこういうことは経験でしょうねぇ~。
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マーほんまにイロイロと (KANO)
2007-03-23 00:11:25
珍しい行事があるもんですね・・隠岐は。
一年間通しで住んで見たいですね。
わたしも10年来小豆島に親しんでいますが、彼の地にも農村歌舞伎とか色んなお祭りなどが残って、現在も同じように盛んに行われているようです。様ですと言うのは中々うまく日程が合わずまだその多くを見ておりません。海を隔てた距離が幸いしているのでしょう。大切にして欲しい物ですね、隠岐と言うはもとより国の宝ですよね。
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小豆島もいいけど隠岐もいいよ~! (隠岐三味線)
2007-03-23 01:25:12
♪ハァ~隠岐は二十里 さざ波越えて 島は浮世の

外にある 南春風そよろと吹けば 招く鴎も 舞扇

 ハァ~ハイナ ハイナ

        (隠岐ハイナ節  唄・三波春夫)

 先輩コメントありがとうございます。
隠岐にも農村歌舞伎と言うか子供歌舞伎が知夫里島に
残っていますよ。
隠岐は本土(本州)から20里(80km)仮に橋が
架かれば車で1時間弱で来れますが、ところがどっこい?橋が無く辺鄙な地であるがゆえに、これだけ多くの独特な民謡や文化が残ったと言われています。
確かに橋があれば便利ではあるが、それによって失う
ものも大きいと思います。
だから俺は、磯にゃ波の花咲く 里にゃ人情の花が咲く ふるさと隠岐の島が大好きです。
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