茶山守廣・隠岐三味線ブログ

名残尽きぬに 銅鑼が鳴る今宵

西郷港は 小雨も降らぬに 袖しぼる

        (隠岐民謡・しげさ節)

名人語録

2007年07月05日 | 気まぐれ日記
三味線の音色は、自分の気持ちと指でつくっていくものだ。
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気持ちと指と一致させるのが大変だ。
音はおなじ師匠から習っておなじ手でも人によってちがう。そこが面白いところだ。


三味線にもいろいろクセがある。自分の三味線のクセをよく知って、どうにかだまして
いい音を出さなければだめだ。
そこがひく人の気持ちだ。考えのない人とよく考える人の差が出てくる。
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音楽は耳の勉強だ。だからききかたがわるければだめ。
三味線はツボあたりがわるければ、いい音が出ない。
あの長い棹だ、ツボがどこというところがない。
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三味線は生き物だ。
一生懸命に心を込めてよい音でひいてやらないと成仏できない。
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       ~自伝 高橋竹山 「津軽三味線ひとり旅」より~