茶山守廣・隠岐三味線ブログ

名残尽きぬに 銅鑼が鳴る今宵

西郷港は 小雨も降らぬに 袖しぼる

        (隠岐民謡・しげさ節)

日本民謡フェスティバル2007

2007年07月01日 | 気まぐれ日記
隠岐はここ数日間まさに典型的な梅雨空が続いております。
皆さんのところではどうでしょうか?

本日午後1時からBS2にて再放送の「日本民謡フェスティバル2007」見られましたか?
先日NHK総合での放送は全部見られませんでしたので、今日はゆっくりと見て録画もバッチリです。
第20回記念大会で40組の出場者、それぞれのお国自慢の唄は聞き応えがありました。
思うにやっぱり民謡は方言というか、それぞれの土地のお国訛りがあってこそ民謡であると強く感じました。
自分は伴奏者としての立場上、どうしても各地域の本場の三味線・尺八・太鼓・お囃子などに注目します。
古くからそこの土地に伝わり受け継がれてきた唄や三味線には、なんとも表現し難い味や雰囲気がある。
いかにプロの歌手や三味線弾きと言えども、あの味や雰囲気は絶対に出せないと思う。
そこの土地に生まれ、そこの土地で育ち、現実にそこで日常生活を送っている人の唄や三味線には、
ふるさとの匂いやなんとも言えない味がありますよねぇ~。

私はいつも思うことですが、全国各地それぞれの唄の全国大会覇者を一堂に集め、しかもその中から
優劣をつけるなんて全くもってナンセンスであると今でも思っていますが・・・
何を基準に審査されているのでしょうか?しかもそれぞれが全部違う唄なのに?審査員の先生方本当
にご苦労さまですと言いたい気持ちです。

実は以前に日本民謡協会にメールにて、この件をお尋ねしたことがあります。
何ヶ月経っても回答がありませんでしたので、業を煮やした私は少しだけキツク?抗議めいたメールを
再び送りましたら、何日か後に理事の○○さんから自宅に電話がありました。
伺うところによると自分も個人的には貴方と同様の考え方ですが、これは協会としての一大イベントでも
あり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ですとのこと。
主催者としての考え方に同調できる部分もありましたので、曲がりなりにも日民の一会員?でもある自分
は半ば納得し?最後は頑張って下さいと電話を切りましたが・・・・・
今でも無理やり優劣?(順位)をつけるのではなく、民謡の「お祭り」でよいと思っております。