〔諸国漫遊@見聞ログ〕(続)写真する山旅人

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〔平成10年~平成15年〕年賀@フォト回顧ログ〈2〉

2018-06-26 | 年賀@フォト回顧ログ

〔平成10年〕


〈雲上光響詩〉長野県 御嶽スカイライン中腹(スキー場)

夜寝ずに高速を飛ばし、たどり着いた御嶽スカイライン途中にあるスキー場。
セピア調に染まった雲海の山並みに、降り注ぐ光芒のシャワーから、夜明けのシンフォニーが聞こえてくる。 
まさに「雲上光響詩」。
今後の撮影テーマを「山岳」と「雲海」に方向付けた「記憶の一枚」である。
撮影後、初めての3000M峰「霊峰御嶽」に登り、下山するやいなや木曽駒へと走った。

*2014.9.27 突然の御嶽山大噴火により、死者多数の戦後最悪の火山災害となってしまいました。




〔平成11年〕


〈霧のあけぼの〉兵庫県 大撫山山中

一般的な撮影場所を避け、真っ暗の中、狭い林道を突き当たりまで四駆を走らせた。
前面の霧が動きだし、前景の木立が浮かび上がった時がシャッターチャンスだ。
ちょうどその時、空が上品なピンクに染まり、クリーミーな霧に仕上がった。
この場所は、前面に植林の木々が多く、もう撮ることは出来ないであろう。
誰もいない場所で、思い通りの写真を撮り終えた時の快感は、何とも言い難い。
その意味で必ず「記憶の一枚」となる。
さあ、霧がはれるまで、ゆったりと「至福の時」に浸ろう。



〔平成12年〕


〈赤光のベール〉岡山県 弥高山

明け方には、色彩のドラマがある。
暗闇の中から現れた白い霞みがピンクに色づき、赤光で頂点を迎える。
その後、セピア調に変貌し、色褪せながら終焉となる。
撮り終えたころ、隣から聞こえてきた。
「この世のものとは思えんのう。」
この言葉に象徴された「幻想の世界」を満喫した。
その意味で「記憶の一枚」である。
そして色褪せる頃、「現実の世界」に戻るのである。



この頃から、有名地での写真撮影と共に、風景の稀少性を求めての登山活動に興味が湧いてきました。


〔平成13年〕


〈霧の海〉広島県 高谷山/霧の海展望台

撮影の時には、雲行き怪しく残念に思った。
しかし、時がたつにつれ大好きになってきた1コマである。
モノクロのバランスが絶妙である。
そういう意味での「記憶の一枚」である。




〔平成14年〕


〈霧の宝石箱〉鹿児島県 矢岳高原(展望台)

この頃に恒例となっていた正月の家族旅行で撮影した1コマである。
夜明け前の街の灯りを宝石に見立て、広く発生した朝霧が薄いベールとなって淡く輝く様を撮影したものです。




〔平成15年〕


〈深閑の樹景〉青森県 酸ヶ湯温泉旅館

厳寒の八甲田。
見るからに寒そうだ。
が、実は、酸ヶ湯温泉旅館の部屋から見た樹林である。
至るところに写材はある。ただし運も必要である。
幸運に恵まれた「記憶の一枚」である。
久しぶりにゆっくりと朝食をとり、もうひとつの目的である「湯治」に移ろう。


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