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2011,9,11
木曽駒ケ岳・宝剣岳(長野県)
2956m・2932m
(1)
千畳敷-宝剣岳-木曽駒ケ岳-馬の背-千畳敷
8月末の南アルプス縦走計画は天気予報が悪かった為、断念。
仕切り直そうとおもったら、台風12号の影響で山は大荒れになり、南アルプス林道は通行止め。
じゃあ、裏銀座縦走に切り替えたら、9日に急遽仕事が入り、これまた断念。
改めて、北穂高岳1泊2日にしようとしたが、午後から雷雨の予報と、北穂まで1日で歩けるかという疑問。
いっそのこと辞めてしまおうかとも思ったが、結局前日になって、「木曽駒、宝剣岳ロープウェーで楽楽」
コースで決定。
これなら、昼頃には下山できるので雷にも合わなくて済むだろう。ただ、天気予報はくもり。
菅の台バス乗り場6時12分発のバスに間に合うように、駐車場に到着。
▲菅の台バス停
2台目の臨時バスをゲットし、しらび平からのロープウェーで一気に2612mの
世界に到着。
すると、心配していた天候は絶好!
南アルプス方面には、富士山までも展望できる天気。
雲一つ無い快晴の千畳敷カール。いや~雑誌で見る光景が目の前に広がってます。
実は、天気は大してよく無いだろうと鷹をくぐって、一眼を車の中に置いて来たんです。
すると、この天気です。皮肉なもんです。
▲乗越浄土への道(クリックで拡大)
天気がいい内に登りましょう。観光客や子供連れの人たちに交じって登ります。
▲乗越浄土を目指す小太郎
やはり日曜日。多くの人が、木曽駒ケ岳を目指します。前回は、雨氷という大変は天候で途中で
断念した。今でもその判断は間違っていなかったと思っている。
九十九折のガレ場を登りつめれば、そこは乗越浄土。
■乗越浄土 8:06
▲宝剣岳の山頂で佇む人
乗越浄土に着くと、宝剣岳の全貌を眺めることができる。そして、山頂の岩に立ち昇り
下界の景色を見下ろす男性。高所恐怖症の小太郎には羨ましい光景だ。
▲天狗岩(クリックで拡大)
混む前に、まずは宝剣岳を目指そう。何度も言うが、高所恐怖症で岩場が苦手な小太郎に
とって、緊張を強いられる宝剣岳をまずチャレンジ。
そして、目の前には天狗岩が迫力ある姿で出迎えてくれた。しかし、どう見ても天狗岩じゃあなくて、
ゴリラ岩のほうがピッタリって思う。
▲岩場へチャレンジ(クリックで拡大)
まずは、ルートを確認。どうやらルートには鎖がしっかり整備されているようだ。
ガシガシと登ってゆく。大したことはないと思っていたら、最後の所で、岩場をオーバーハングして
トラバース気味で登るところでしばし立ち止まってしまった。
足場の下は、一気に奈落の底へ落ちる岩場。
「ここは、やっぱり崖に突き出した岩が足場だよな」心の中でつぶやいた。
これは実際怖い。そういうときに限って、しっかり底まで見てしまった。
写真を撮る余裕は全く無し! 慎重に足を置き、つたい歩きして宝剣岳山頂に到着。
■宝剣岳山頂 2931m
▲宝剣岳山頂
宝剣岳山頂だ。写真を撮るのに舞っていると、隣の女性から、「どうしたんですか?震えていますよ」
って声を掛けられた。
「高所恐怖症なんです。」そう答えた。
「そうなら、こんな山に登らなきゃいいのに。」って自分自身につっこんでしまった。
▲宝剣岳からの千畳敷カール
いやいや、心を落ち着けて周りの景色に目を向けて見た。千畳敷カールを見れば雲海の向こうに
南アルプスが見え
▲中央アルプスの縦走路 (クリックで拡大)
南には、縦走路の先に空木岳が見て取れた。その時、この縦走路をいつか歩いてみたい。
そんな衝動に駆られた。
と言いつつも、頭の中ではどうやって下るか?そのことが頭の中を占めていた。
と言うのも、すんなり登って来たが、時間が立てば立つほど登って来る人が多くなる。
その予想通り、降りようとすればどんどん登って来る悪循環。
この岩場で離合なんて無理!結局は、大声で登る人に止まってもらうように頼み、下山にかかります。
▲下山路(クリックで拡大)
正直、もっと苦労するかと思いきや、鎖を頼りにサクサクと下って行きました。
振り返ると、この山・・・・・・ ”本当に、おもしろい”
でも、結構ホッとしている小太郎がいる。