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2011,9,12
西穂独標(長野県・岐阜県)
2701m
新穂高ロープウェー-丸山-西穂独標-西穂山荘-新穂高ロープウェー
昨日同様ロープウェーで標高を稼いで、西穂独標まで楽々登山。
そして、巷で噂になっている西穂山荘で西穂ラーメンを食べる。
これが本日のテーマです。
ゆったりと平湯温泉を出発。と言うのも鍋平の始発のロープウェーは8:45。
天気予報は昨日同様、昼から雨が振るって言うんで、本当はもっと早く出発したいんだけれども、
仕方ない。
結局1番乗りで並び、始発のロープウェーで出発。一気に2156mの世界です。
■登山口 8:54 (2156m)
▲登山口
ロープウェーの駅新穂高口が登山口。さあっと出発するも、いきなり下り。
途中の詰め所で、登山届を提出し仕切り直そうとしても、この後もアップダウンを何度か繰り返します。
▲西穂の山々
途中、西穂連峰の山々を展望できる地点に出くわした。どうやら本峰に辿り着くにはまだまだ距離があ
りそうだ。
実際、何度かのアップダウンを繰り返し、登り一辺倒になったところで、どうやら本峰を登り始めたようだ。
と言うのも、全くと言っていい程展望が無く、さっぱりわかりません。
登山口を出発して1時間程で、ヘタ子がおにぎり休憩しようと言い出した。
あと30分で西穂山荘だから、山荘で食べようと応えた。
するとすぐに、いきなり建物が姿を現した。CTから考えるとありえない。最初はあずまやでも出てきたのかと思ったが、
あまりにもでかい!やはり西穂山荘に到着したようだ。
■西穂山荘 9:54
▲西穂山荘
コースタイム甘すぎだ。ともあれ、休憩、休憩。
▲焼岳の向こうに乗鞍岳(クリックで拡大)
山荘は稜線に建っているので、展望は抜群。南には、焼岳。その向こうに大きな乗鞍岳。
東側には一段下がったところに、テン場。
▲トリカブト
では、西穂独標に向かって出発しよう。
すると、いきなり岩岩地帯に。ちょっと手こずりながら、抜けると歩きやすい稜線歩きに変わった。
▲西穂独標から西穂高岳の稜線(クリックで拡大)
目の前には、目的地の西穂独標から西穂高岳にかけての荒々しい稜線がドーン!
緩やかなハイ松の中の登山道を登りつめると
■丸山 10:27
▲西穂丸山
西穂丸山山頂に到着。碑の奥には飛騨の名峰「笠ケ岳」。まだこの時間にはスッキリと見えてました。
▲ハイ松の中の急坂(クリックで拡大)
独標へはここからが正念場。ハイ松の中に見えるジグザグの道が、延々に壁のように見えます。
道は少し大きめの石がビッチリ。道もジグザグなら道の中の登山道もジグザグ。
急坂をゆっくりと登って行きます。
▲焼岳(クリックで拡大)
振り返ると焼岳。乗鞍岳にはガスがかかって来ました。
ハイ松の道を登りきると、道は急に岩稜地帯に。
▲独標への最後の登り
そして、独標への最後の関門の岩稜の山を登ります。間違わないように、○と×マークを確認し、
両手両足をフル活用。ゆっくりと、確実に登ってゆきます。宝剣岳と違うのは鎖が最小限しかない
と言うより、1箇所しかない。
こんなところで、鎖に頼るくらいなら登る資格が無い。ましてや、西穂なんてチャンチャラおかしいって
言われているようだった。
この鎖場を過ぎてから、短いが独標までが核心部。
ちょっと手がかりが心もとなかったが、談笑する声が聞こえ、独標が近いことに勇気づけられた。 そして、西穂独標にたどり着いた。 ■西穂独標 11:18~11:31 (2701m)
▲西穂独標
西穂独標。槍ケ岳の山頂ほどではないものの、岩だらけで狭い。
▲西穂独標
独標からは、北にピラミッドピーク。見ていると、どう通るのかよく分からない。
▲ピラミッドピーク(クリックで拡大)
よく見ると、次から次ヘとサクサクと岩場を歩き渡りピラミッドピークから人がやって来る。
小太郎達とは全くレベルが違う。
その人達は、独標にたどり着いたときには「はあ~、無事に下りて来れて良かったね。」
ってのたまりやがった。
こちらは、独標にいる時にも、どうやって下りようかと落ち着かないと言うのに、言葉が無い。
▲奥穂と前穂(クリックで拡大)
心を落ち着けて、辺りを見るとピラミッドピークの向こうに奥穂高岳から前穂高岳、そしてそれを繋ぐ釣尾根。
その下側には、岳沢と上高地。
北アルプスの超有名な景色が目の前に広がっていた。
そんな時にも、次から次に独標を目指して登って来る。岩場ですれ違いなどできよう筈も無いので、
空いたときを狙って下りることにした。
▲独標からの下山路(クリックで拡大)
なかなかの高度感でしょう。天気がいいので一層高度感が増しているように思えます。
実際、登り同様、鎖場までがポイントです。落ちれば、まず無傷ですみません。
落ち着いてクリアしてゆき、鎖場を通過すると逆にサクサクと下ってしまった。
▲ガレ場の下り
危険地帯を過ぎれば、西穂山荘の「西穂ラーメン」を目指すのみ。
■西穂山荘
▲西穂ラーメン
これが噂の西穂ラーメン。1杯800円也。他にも「とんこつ」等もあったが、高山ラーメンのイメージから
「しょうゆ」に決定。食べてみると、本当においしい。評判になるのも頷ける。
我々以外の登山者も、西穂ラーメンを注文しカメラに収めていた。
評判は、かなり広がっているようだ。
ラーメン以外にも、おいしそうな日本酒が一升瓶で並んでいたりと、他の山荘とは違った楽しみもありそう。
今度は、ゆっくりと泊まってみたい。そう思わせる山荘です。
■西穂高口駅 13:50
西穂山荘を後にすると、樹林帯の中を下り、最後はアップダウンを繰り返し、ロープウェー西穂高口駅に
無事到着。
帰りは、いつもと同じで「ひらゆの森」で入浴。月曜日にもかかわらずデカザックの人が次々やってくる。
やはり平湯は聖地「上高地」の玄関口なんだって思った。