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みちのく福島市★季節料理と手打ちうどん  裏はりまやのブログ

福島県福島市にある小さなうどん居酒屋です。

たぶん今年最後です

2007-05-14 05:46:24 | 季節のお料理
山菜の王様。たらのめです。
これは、連休中にいただいたものをぬれた新聞紙にくるんで冷蔵庫に入れておいたもの。
まだ、みずみずしいですね。

たらのめの天ぷらは、本当春のご馳走だと思います。
揚がった熱々をほお張ると、ポコッとそれでいてしんなりシャクッといった食感。
かじったとこからでる湯気までおいしい。そんな感じです。
塩で1本目をたべたら、2本目は辛味大根おろしと醤油でたべたい

このたらのめは、割と小さい一番芽ですが、大きくなって伸びたたらのめも味わいが深くなって美味しいです。そんで、種類がちがうのでしょうか?
たらのめのはトゲトゲがあるのですが、たまにトゲがないツルんとして柔らかい
たらのめあるんですよね…
あれが、また美味しいんですよね。

また来年の春まで味わえない春の味覚でした…





裏作…だそうです

2007-05-13 05:15:05 | 季節のお料理
今年ははっきりいって、福島産筍不作、裏作です!
天候不良のせいで、出てこないそうです、筍さん。
雨後の筍という言葉があるように、スクスクのびるのが筍と思っていたのに、ぜんぜん育たないそうです筍!
なんだか、悲しいですね。季節のものが当たり前に出てこないのって…
当たり前だと思っていた、晩秋のわんさか筍は、当たり前ではなかったのですね
でてきても小さいし、フカフカだったりします。
でもここまで大きくなってくれたんだね~うんうん。
大事に大事に料理します。



墨烏賊との木の芽和え、山蕗とのにもの、そのほか色々と大事に大事に使いますからね~。

おうどんの具にも積極的につかいます。
鴨せいろうどんの鴨汁。
この中に、蕨としどけと一緒にいれたら、アラアラステキ。美味しい鴨汁のできあがり。仕上げに野ぜりを刻んで入れて、かなりの山里料理風になりました。
ゆでたてのざるうどんを熱々鴨汁につけて一気にすすってください。
ウンマイです、これはうちのうどんじゃなくともうまいです。絶対。

長い冬が終わって、春の喜び全開!の味わいといきたいところですが
暖冬の影響は、春の喜びのスパーク度をちょびっと抑えるみたいです…
今年は、きちんと冬将軍に来ていただきたいと思う私です。

しどけ、しどき、モミジガサ。

2007-05-11 03:00:13 | 季節のお料理
これは、しどきです。しどけとかモミジガサとかとも呼ばれますね。
独特の香りが高い山菜です。アクは結構強いのではないでしょうか?
さっと湯がいておひたしや鍋に入れたり、牛肉と炒め煮にしたりしていただきます。
葉っぱは食べずに、茎だけを食べます。
しゃきしゃきした歯ごたえが身上だと思うので、どちらにしろ加熱しすぎてクタクタにしてしまうのはモッタイナイ。

山菜はあまり手をかける料理には合いません。
茹でっぱなしに醤油、味噌、塩とか。揚げっぱなしに塩とか。
炒めっぱなしに醤油ジャーとか、味噌を入れてなめ味噌とか。
最近思うのですが、山菜のアクを生かす調理法はシンプルイズベストなんだなと感心しきり。
アクを抜ききらず、味わいに残す調理法はやはり東北地方が一番秀でているのでは?などと思います。
出汁の類も、あまり合わないのではないかとも思います…

以前、山菜料理で、しどきをクリームチーズと味噌の和えごろもで和えた料理
をいただいたのですが、美味しかったです。
しどきの香りがチーズとあってそれを味噌がひきたてていけるのですが
やっぱり、それはおひたしをいただける環境がある人の余裕の味覚というか…
美味しいけど心が美味しくないといってるみたいな味わい。
山菜料理については、「この味わいにとどめをさす」的なものが自分の中に確立していて、フレキシブルにひとつの野菜としては様々な料理は味わえないのでした。

こんなこと感じるようになったのは、年とちゃったんですかねぇ~
うーんみぢのぐのおなごだべ~


地筍でました…

2007-05-10 02:20:24 | 季節のお料理
やっぱり、山菜の季節。
地筍がそろそろ出てきましたね。
これは、月山地筍です。
この、皮の色合い、すっとしたいでたち。
まさしく晩春の味わい。ああぁ~いいですね。
この筍、山に採りに行った方から聞くと熊さんが取ったおこぼれをもらうか、
それとも熊さんの上前をはねるかどちらかしかないんだよね…っておしゃってましたが。私も一度採りに行きましたが、もうぜんぜん取れませんでした。
地筍目線でもあるんでしょうか、一緒の方はバシバシ採るのに私にはゼンゼン見えません
採れない上に、明け方行ったので朝露で笹の根っこがすべって難儀した思い出があります。

左のボールは湯がいたものを皮をむいて水におとしたもの。
水の中の新鮮で清潔感のある緑色、ウットリ
これは、お刺身でおかかをかけて醤油でいただきます。
ポリポリッした歯ごたえが贅沢です。
そのほか、天ぷら、皮のまま丸ごと炭焼きが美味しいですね。
炭焼きの皮をむくのももどかしく、香ばしい香りに鼻をくすぐられながらがんばって身にたどり着くと!こんな食べるとこがないんだ~という身が出てきます。
田舎味噌をつけてパクッ。ダ~たまりません。

よく水煮や缶詰は売ってますが、フレッシュの地筍はいまだけ。
本当に恵みをいただいてるなぁという感じです。

野蒜、採ってきました。

2007-05-07 00:06:53 | 季節のお料理
うう~ん、連休最終日。
雨ップリの日でしたね
でも、ちょっと、その、今が盛りの野蒜を採りに出かけてきました。

春の恵み、山菜類の中でも私のなによりの好物。
これはやっぱり採りにいかなくちゃ…ポンチョ着用(←古っ)で雨の中行ってきました。

あれっ?イマイチ育ってないなー。
結球が小さい、アレアレ?
養分が足んなかったのでしょうか?
でも、何とか30本くらいをとりました。
(掃除してお皿に盛り付けました。今日は日本酒の日。お気に入りの流紋焼きの盃を出しました)
味噌をつけて、その野生のツン辛をあじわいつつ、本醸造を流し込む私。
連休最終日にふさわしいシアワセ、ククク

明日からまたお仕事、気合入れていきます。
酒肴はひとときの山の恵み、山菜類を集中的にご提供しようと思っています。

お酒は、大和川酒造より夏用のキリッと爽やかな純米生酒が入荷いたします。
うどんは一日熟成が基本なので、今日切ってきました…。バッチリっす。

よろしければ、お立ち寄りください



春の苦味、品々でますね

2007-04-30 15:08:41 | 季節のお料理
こちら、野せりです。ずいぶん大きくなりました。
ふきのとうからはじまる、春の苦味軍団の1員です。

春は苦味のつよいアクのつよい食べ物が多いですよね。(筍、独活、蕨、フキ、山菜類などなど)
これらは、体の新陳代謝を促し、冬の間にたまった体の毒素を出してくれるのだとか。自然が与えてくれた理にかなった恵みの食物なんですね。

この野せり。子供のころは近所の野原でつめたものですが、今ではそんな風情のあることができる場所が近所にありません。
なので、コレは八百屋さんで買ったものです。ヘヘ。

鴨肉とごぼうと豆腐のお鍋の煮えばなに、ザクザクと刻んだ野せりを入れて、フウフウと食べるのはちょっと野趣にとんでオツな味わいです。
野せりの香りと栽培ものではない野菜の噛み応えが、素敵です。
「君がため 野の原に出でて 若菜つむ わが衣手に雪はふりつつ」
思い出しました…。
古代の昔から、春は菜摘みが風物詩なんですね。


さより大きくなりますた。

2007-04-25 04:51:32 | 季節のお料理
以前に仕入れたときよりも
格段に大きくなっているさよりです。
ぱっと見、さんま!?と思ってしまうような大きさです。

繊細な乙女時代をすごして、たくましくなったお母さん時代をむかえた女性のよう。白身なのに青魚のような貫禄をもつまさしく味わい深いお魚さんに一段と成長してます…
うへへ、コレを水洗いしてっと…へへへお刺身にしたててっと
ザクッ、(包丁を入れる音)ん?
ん、ん、ん~

もとよりさよりのお腹の中はは、真っ黒な薄い膜で覆われていて、その姿からは
想像できないくらいグロテスクな感じなのですが(まさしくみたまんま腹黒)

そこに、なんか宇宙生物みたいな寄生虫がたくさん存在してイルヨー!
ナンカ、スゴクタクサンイルヨー。コワイヨー。

とても写真を載せることができません…

耳をつけたら可愛い野うさぎみたいかな~と思うような舟虫みたいな真っ白い虫です。あし6本。
以前から、実はひっそりとエラのとこに1匹だけいたんだすに
さよりの成長とともに、大きくなっただす。
ドボジデドボジデ、こんなに増えてんだすか…
もうニャンパラリンしちゃうとこでした。

でも、大事なサヨリの身には何の影響もありません。
ちゃんと水洗いしてますから、心配しないでください、うふ

虫嫌いの私、今日少し壊れ気味になっちゃいました、うへへへ~



エゴマ油です

2007-04-24 02:33:41 | 季節のお料理
「麻法の油」~商品名ですが、エゴマの油100パーセントです。
生一本、生絞り!αーリノレン酸ががっつり入ってます。
DHA,EPAに体内で代謝されるαーリノレン酸は必須脂肪酸です…
ってことは、血液サラサラ系の食物なんす!

そのうえ、この油、味わいもすごく深みのあるものなんです。
当店でエゴマ豚を使ってから、エゴマ油に興味を持ったのですが、紫蘇の味がします。軽いのにコクがあって後味爽やか。
油っていうと、何か目の仇にしてしまう傾向がありますが、これは確かに体が求めている感じの味がします。うんうん(思い込み?)

加熱しないで、お刺身とかのつけ醤油に少し加えたり、鍋物のポン酢にいれると美味しかったです。
EXVオリーブ油のように、香りとコクを楽しむ油だと思います。
フルーツなんかとも合いそうなので、今度試してみようと思います…



アイナメです

2007-04-20 03:04:59 | 季節のお料理

こちら、しめたてのアイナメです。
相馬港や原釜なんかでよく釣れますよね。
だからでしょうか、白身のお刺身の中でも当店で人気のあるお魚です。

お魚屋さんで〆たてのアイナメの身は、めっちゃくちゃ弾力のある透明感のある身質です。プリプリしたお刺身といいますが、まさしくそのまんま。
味わいを楽しむというより、清潔感のある身質の歯ごたえをたのしむという感じでしょうか…
2日目。3日目と味わいを劇的にかえていくアイナメ。実は私も大好きなお魚です。2日目はちょっと実が緩んだ感じなのですが、味わいが出て脂の甘さも感じられておいしくなってます。
3日目は、ちょっと水分がでて歯ごたえを楽しむとはいかないのですが、2日目の歯ごたえとちがってくるからなのでしょうか。脂の甘さがよりいっそう感じられ
個人的には好きだったりします。

盆地生まれの盆地育ちの私は、海っぱたの新鮮なお刺身も味わえる大人になりましたが、わりと歯ごたえのなくなって柔らかいけど味わいの出てきた盆地的なお刺身も大好きです。
新鮮とれたて!だけじゃない味わい方も郷愁とともにしみじみ美味しいなぁと思う今日この頃です。

松川浦産~生海苔の天ぷらです。

2007-04-15 03:34:27 | 季節のお料理
冬から春にかけての旬の味、松川浦産の生青海苔。
こちらは、天ぷらにしてみました。
水でさっと洗い、水気をよく切ったものをかき揚げのように揚げました。
最初から高い温度で揚げると、焦げてしまうので、少し低めの温度から入れてゆっくりと水分を飛ばして揚げます。
カリッと揚がった天ぷらは歯ごたえ良く、磯の香りがフワーッ鼻に抜けます。

よく、お味噌汁に入れたり、佃煮にしたりして子供のころ食べました。
味噌汁に入れて、半生だと生臭いんすよね。だから、よっく火を通して食べたほうが美味しいかなとも思うんですけど、どうしてどうして、この生海苔の酢の物も美味しいです。おすすめです。
生海苔は冷凍もできるので、小分けにしておけばフリーザーで1ヶ月は味も変わらず保存できると思います。買いすぎても平気っす。

コレには、やっぱ純米吟醸酒が合うと思います。
純米のしっかりとしたうまみが海苔のヨードと合い吟醸のさっぱり感が油を洗い流し美味しさを引き立てます。
とマスターが言っております。