ハツビシン

猫ですか？
いいえ、猫科です。



先日、師匠からのメール。

師「ハクビシンのロードキル回収！極上品。
　　要りますか？」

オ「とりあえずキープでお願いします！」


ごくまれにロードキル回収→皮なめし、という行動をとるワタクシのことをよくご存じの師匠から情報提供です。
その前日にハクビシンの肉がおいしいかどうか話題に上がっていたところですが、今回は皮のキープのつもりでお願いしました。

仕事から帰った師匠のところへハクビシンを受け取りに行きます。
冷蔵庫の袋の中から出てきたふさふさのかわいらしい姿に思わずきゅん。



ずいぶん前に山の中ではねられていたハクビシンをちらっと見かけましたが、じっくり見るのはこれが初めて。
ロードキルですがまったく損傷がなく、寝転がっているように見えます。
しかも目が開いてます。
新鮮な魚みたいな目をしてます。
コワイ…。


足が超短くて笑えます。かわいい・・・。
これで木登り得意なんですよね。

皮剥ぎのために足を開くと超絶に恐ろしいエイリアンのようなものが股間にあって卒倒しそうになりました。
ハクビシンやっぱりコワイ！キモイ！！触りたくないっ！！！
恐怖のあまり作業を断念しようかと思いましたが、勇気を振り絞って見ないふりをして皮剥ぎを開始。

すると師匠が

「あ、それ肉置いといてよ。」

マジスカ！

腹抜きも血抜きもしてないよ！？
でも、とりあえず肉キープ路線でやっときます。

皮剥ぎ中はなんだかちょこっと猫っぽい臭いがしました。
臭くはないけど・・・たまに気になるくらいかな？

皮剥ぎを終えてみると、時期のせいか脂はありませんでしたがお肉はやっぱり野生肉の赤身でした。
師匠が手際よく解体。
少し焼いて食べてみることにしました。

正直肉球系の狩猟鳥獣をさばいた経験はほとんどなく、好奇心はありましたが内心ビクビク。
臭いは無いのか？病気は無いのか？うまいのか、まずいのか、食感は…


これが焼き上がったお肉。

う、うまそ～！

食べてみると、野生肉特有の弾力や旨みはありますがなんのくせも臭いもなく、イノシシの焼き肉だよって言われても分からないくらいです。
おいしい…きがする。
こう見えても小心者で繊細な神経の持ち主なので、ビクついて食べてました。

ロードキルを食べたのは初めてですが、不思議と臭みがなくて驚きました。
だからと言ってロードキルを違う目で見るようなことにはならないと思いますが…（笑）

ハクビシンがアジアでは食用というのが納得できる味でしたよ。