気が大きくて気が弱いデザイナーの会社設立日記

大学在学中ですが、京都で「建築&ウェブ」のデザイン会社を友人4人で設立しました。

内燃機関の鼓動

2006-08-13 15:54:55 | 気になること
最近えらい日記の更新頻度が高いとお気づきかと思いますが…。今まで書こうと思ったことがあっても書けないままだったりしたので、今はなんとなく書き期です。またしばらくしたら終息すると思いますが、またいずれ復活すると思いますので…波はご容赦ください。

さて本題ですが、「内燃機関」というのは技術系の言葉で簡単に言うと「エンジン」のことです。

エンジンは、鉄で出来たコップにガソリンを霧吹きで吹いて、霧でいっぱいになったら、火をつけて爆発させるということでものを動かす力を作っています。冷静に考えるとかなりトンデモナイ仕組みです。

しかもそれを1分間に少なくとも500回、めっちゃスピード出しているときとか1分で5000回(1秒80回)とかを普通に繰り返しています。F1とかなら15000回とかやっちゃいますから…。

爆発するということを、こんなに高度に制御している。これは「人間の技術」の象徴的なものだなと思います。

たき火とかを見ていると、火って生き物みたいですよね。爆発っていうのも爆炎とか爆風とか見ていても(映画とかでね)、非常に有機的な動きをする。なんかこんだけデジタルな世の中の中でも、とっても「ゆらぎ」のある存在だなと思うのです。

そんなとてつもないゆらぎを、きっちり制御して、製品にしている「エンジン」というものは、なんかすごい知恵と経験の集積なんだなと。生まれてから100年くらいしか経ってませんからね。

でもこんなすごい技術、でもまぁ多少不自然な技術(制御する=不自然)は、電気自動車の登場によって、近いうちに姿を消す。電気自動車(=モーター)は回転とかアナログな部分を持ってはいるけど、エンジンの比べモノにならないほどデジタルできっちり制御できるものです。

地球温暖化とか大気汚染とか考えたら当然の流れ。しかも電気自動車のほうが部分的には性能が高いということになってきているし、内燃機関の終演は当然の流れなのだと思います。

ですが、なんか切ないというか、すごく大切なものを失うような気がします。これはノスタルジーとは少し違う、人が必死で仲良くなろうとしてきたものが、時代や価値観が変わって別れてしまうようなもの。そういう寂しさでもあると思うのですね。

あまりにも普通に存在していて、少しずつ嫌われるようになってきたこの「内燃機関」というのは、とっても揺らぎのある不安定なものであって。すごく生き物っぽい性質のものを、どんどん洗練させてきた技術(トヨタのエンジンとかほんとうにそう)っていうのは、本当にスゴイものです。改めて尊敬の念を抱いて良いものなのではないかと思うのです。

カブにまたがっていて、信号待ちのアイドリングのときに、エンジンの1回1回の爆発の音を感じたとき、こんな想いを感じたのでした。

最新の画像もっと見る