気が大きくて気が弱いデザイナーの会社設立日記

大学在学中ですが、京都で「建築&ウェブ」のデザイン会社を友人4人で設立しました。

シャネル銀座店

2005-10-10 05:16:24 | 気になる建築
 予想通りなかなか時間が取れず、本当にたまにの更新になってしまいますね。油断するとすぐに何週間も経ちますね。今日は久しぶりに仕事をほぼしない日でした。しかしノーパソのメンテをしてたんですけど(..;)そんな中、せっかくのお休みだったので、思いついたように更新。

 いろいろな刺激を求めて、よく東京に行きます。やはり京都ではなかなかあり得ないようなものがたくさんありますし、たとえば店舗のデザインでも更新が激しいですから、新しい今のデザインにふれられますしね。

 本題ですが、写真はシャネル銀座店です。見たいと思っていたのですが、なかなか夜の銀座に行くタイミングがなくて、この夏に見ました。ガラス張りのファサードの裏にLEDを数多に使用していまして、基本的にはずっとイメージ映像が流れています。開店当初はコレクションの映像だったりしたようですが、私が見たときは「泡」の映像でした。私は通りの向かいから座ったり写真を撮ったりしながら10分ほど眺めていました。けっこう立ち止まって見上げている人は多かったですね。ちなみに音などは流れていません。泡が浮かび上がっていく静かな映像は、高級感とか落ち着いた感じでした。
 正直、商業施設の更新頻度って早いですから、これだけ建築と一体化した液晶ディスプレイを作ってしまって、飽きられたらどうするんだ?っていう心配も感じました。ただこのスクリーンは「モノクロ」なんですね。またドットもかなり荒い感じ。技術的に見れば新鮮な感じはしませんでした。モノクロ、しかもドットの荒い状態としたことは、かえってよかったのかもしれません。それは今の世でもモノクロ写真やトイカメラの絵の魅力を感じるように、このディスプレイは技術が進歩したときに見ても「絵」として成立している可能性があるのかも、と思ったのです。表現手法を絞るということは、映像制作側の工夫を誘うことにもなりますしね。荒さや色味にセンスを感じたので、コスト削減の結果だったのかもしれないけど、将来陳腐化させないようにというのは、設計段階で意図されていたのでしょうね。
 やみくもに最新技術を使うのではなく、少し使い古された技術を使う。特にライフサイクルの長い建築では、よく考えないといけないことですね。ウェブでも使い古されたテクノロジーを使いこなしているサイトが良かったりします。最新の技術にチャレンジしながらも、ひとつふたつ古い技術を使いこなす。とても重要なことを感じさせられた建築です。

撮影日:2005年7月17日

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