ドコモ「おサイフケータイ」、フジ「ワンセグ」、連携向け実証実験。

2006年05月26日 | 携帯関連
 フジテレビジョンとNTTドコモは二十五日、地上デジタル放送「ワンセグ」とドコモの決済機能付き携帯電話「おサイフケータイ」を連携させたサービスの検証実験を六月から共同で実施すると発表した。携帯電話に組み込んだICカードとワンセグのデータ放送を組み合わせ、イベント会場での個人認証に使う。通信と放送を融合した新たな収益事業を模索する。
 ワンセグにはテレビの番組映像に加え、文字や暗号など様々なデータを電波に乗せて利用者に届ける機能がある。一方、ドコモのおサイフケータイはICカードを内蔵、買い物の決済や個人認証が可能。実験ではこれら機能を使い、懸賞応募の仕組みと入場パスの役割を携帯電話に持たせる。
 フジテレビの深夜番組を携帯電話で視聴すると、その端末にデータ放送でポイントが送られ、一定ポイントをためるとiモードで懸賞に応募できる。当選者にはメールが届き、メールの指示に従って携帯を操作すれば、番組関連イベントへの参加が可能となるパスの電子データを関連サイトからダウンロードできる。
 同様の仕組みを発展させれば、広告主のクーポン券を視聴者に配るなどの新たな収益事業に結びつく可能性がある。