ココア、仮想空間に東京再現、「ミートミー」試験運用開始

2007年12月19日 | 仮想空間・3D
 トランスコスモスやイオンなどが出資する仮想空間サービス会社のココア(東京・渋谷、森山雅勝社長)は、自社開発した仮想空間「ミートミー」の試験運用を開始した。道路や主要な建物などは東京を再現しており、利用者はアバター(空間内の分身)を通じて仮想東京を探索し、買い物ができる。同社は細部の開発を進め、来年四月にも一般向けに公開する。
 まずテスト用の「アルファ版」として、千人限定で登録受け付けを始めた。カーナビ向けに地図情報を提供するインクリメント・ピー(東京・目黒)から地図情報の供与を受け、主要な建物は自社で再現した。移動は徒歩が中心だが、電車の駅やバス停からは、他の地点へ瞬間移動できる。
 実際の地図と連動することで、現実と交差する連動マーケティングなどの利用を見込んでいる。まずイオンは、仮想東京の品川区にショッピングセンターを出店。仮想通貨「ココア」を使って、アバターの服や家具を購入できるようにした。米国発の仮想空間「セカンドライフ」のように自分で服や家を制作する機能は提供しないという。
 海外では五十以上の三次元仮想空間が一般向けにインターネットで公開されている。オンラインゲーム空間を除くと、日本発で公開している仮想空間は現在、「スプリューム」がある。