声吹き込み日報作成――アドバンスト・メディア、携帯向けサービス。

2005年11月16日 | 通販/モール
 音声認識技術開発のアドバンスト・メディアは十五日、独自技術を生かし、携帯電話に音声を吹き込むことで営業日報やビジネスメールを作成したり、地図や飲食店の検索ができる有料サービスに参入すると発表した。いずれも月額課金制を取り入れ、二〇〇六年三月までに順次、始める。
 同日開いたアナリスト向け説明会で、鈴木清幸社長が明らかにした。一部のサービスについては他社との協業で実現する考えも示した。
 営業日報は医療機関向けが主力。患者への薬剤の投与状況など治療内容を携帯電話の送話口に話しかけることで、日報の執筆が容易にできる。地図検索では住所を、飲食店検索では業種や駐車場の有無、店の雰囲気などを声で吹き込むと、該当する地域や店舗リストが画面に表示される仕組み。
 同社はこれまで電子カルテ向けや受け付け案内システム向けの音声認識ソフトに加え、自治体向け議事録作成支援ソフトなどを制作、納入してきた。納入時の販売収入だけでなく、サービスの継続利用に対する月額課金にも乗り出す。顧客の初期投資を抑える一方で、自社も収入源を確保する狙いとみられる。