ネット通販、買い過ぎのもと――毎月の利用額「減らす」24%(1000人の家計簿)

2005年11月16日 | 通販/モール
 インターネット通販を使うようになって、欲しい商品は実際の店舗とネットとを比べて安い方で買うようになった。日経MJが実施したネット通販の利用実態調査で、消費者のこんな消費生活の形態が浮かび上がった。調査は「Yahoo!リサーチ」に依頼し、十月上旬にインターネット上で実施。十六歳から五十九歳まで千五人からの回答を集計した。
 ネット通販を利用することで、リアルの店舗も含めた一人当たりの買い物金額は上がる傾向にある。パソコンでネット通販を利用している人に、「ネット通販を始める一年間と比べて、買い物に使う金額はどう変わったか」を聞いたところ、「増えた」(五一・七%)が「変わらない」(四五・八%)を上回った。
 パソコンでのネット通販で「今後、毎月の利用額を増やしたり減らしたりするか」との質問に対しては「変わらない」(六九・九%)が多勢を占めた。一方で「減らす」(二四・七%)との声も。ネット通販は実際のおカネのやりとりが目に見えないだけに、つい“予算オーバー”した経験者も多そうだ。
 ネット通販を使う人の多くがパソコン経由で、携帯電話を利用する層は全体の一四・五%とまだ少ない。携帯電話でのネット通販を経験していない層に、今後使ってみたいかを聞いたところ「今後も利用しない」(五七・一%)がトップ。パソコンを使う現状に特に不満は感じていない人が多い。次いで「分からない」(三四・三%)が続き、携帯電話の機能や利便性が高まれば使う可能性もある。
 携帯電話のネット通販を利用したことがある人を対象に、今後携帯通販で買いたいものや利用頻度が高まりそうなものを尋ねた。
 一位は「音楽配信などダウンロード」(三四・九%)。「着メロ」や「着うた」など携帯電話で使う音源に加え、松任谷由実さんが新曲をネット限定で配信するなど、音楽CDの代替ダウンロードも増えそうだ。
 次いで「オークション」(二六・〇%)、「興行チケット」(二〇・五%)の順で回答が多かった。同じ商品の価格を複数のサイトや実際の店舗と比較するなど、消費者個人が割安・割高などの「お得感」を判断する傾向が目立っている。