忘れえぬ花・・・

2005-10-07 | Weblog
アルストロメリア  ヒガンバナ科
     別名:ユリズイセン  英名:インカのユリ
     


母の病室には常に花を活けていました。
姉も差し入れてくれて、実家からも切っていき、私も
息抜き半分で花屋さんに出掛けて・・
好きな花を見たときの母の明るい声が今も耳に響きます。
そこが病室であることを一瞬忘れさせてくれる
無邪気な笑顔でした。。

アルストロメリアとは、その頃に花屋さんで出会いました。
随分前から日本に入ってきていたようですが
以前の生活では仕事もあって花屋にあまり縁が無く
新しい園芸品種を全くといっていいほど知りませんでした。
優しい色合いの花を見つけては、きっと母も喜ぶと
期待に胸を膨らませて買い求めて・・・
もちろん母が喜ばない花など有り得ないのですけれど。

あの頃、今ほど散歩の習慣がなかったのですが
病室でベットの傍らに座ってばかりなので
近くの花屋・ホームセンター・本屋へ出掛けました。
今のようにお花を探して歩く楽しみを発見していたら
もっと有意義だったのに。
でも記憶では、そんなに花は咲いてませんでした。
(気が付かなかっただけかもしれません。。)
お花を見つけて写真でも撮って戻れば母も喜んだかも?
当時はそんなこと思いもよらず代わりに花の本を
買って二人で眺めておりました。


お花の思い出は母につながることが多いです。
庭にスミレを植えて周辺は鎌を使わず草むしり・・
畑は野菜がどんどん減り花ばかり・・
母のお花好きは近所でも有名でした。
田舎だからお仏壇の花が欠かせなくて花が少ない季節には
時々近所の人がもらいに来ていました。

電話をする度に何々の花が咲いたよと話していた母。
だから、ある時、手軽な使い捨てカメラを送って
「私にも見せてよ」と。
お花ブログの発想はそんな頃からあったのかも。

母のお花好きの話は何度も書いていて同じような内容も
前にあったかもしれません。
長く読んでくださっている方には「また?」と
呆れられるかもしれませんね
でも、これで300回となるブログの節目として
やはり書かずにいられませんでした。
お花と母、そしてその思い出は、私のブログと
切っても切り離せない関係なのです。


つれづれなるままに心に浮かぶよしなしごとを・・・
勝手気ままにマイペースでノンビリ書いてきたブログ、
よく300回も続いたと思います。

この機会に改めて・・・

いつも心を慰めてくれる草花や木々に
母を初めとして天国から見守ってくれている人達に
主人・姉・義父母等々、大切な周囲の人々に
優しい友人達に
そしてブログを通じて知り合えた皆様に・・・

有難う有難う有難う・・・何度繰り返しても足りませんが
他に感謝の気持ちを表現できません。。