オフィス松山 オペラの部屋

オペラ&ミュージカル制作企画オフィスの徒然

拍手を受けるべきはお客様

2017-06-05 01:26:52 | オペラ

川口シティオペラ第8回公演「天国と地獄」は優終の終演を迎えました。普通は閉幕しました、と言いますがリリア音楽ホールはコンサートホール専用の施設で舞台には客席と舞台を遮る幕はありません。各場面の終わりには閉幕の代わりに音楽のタイミングに合わせて舞台を暗転にして幕の代わりとします。この暗転、この時です、川口の皆さんの劇場空間に対する心構えのような心意気を感じました。

それは今回の「天国と地獄」の各幕の幕切れにおいてお客様の拍手の様子に感動を覚えことにあります。暗転になるや否や待ち切れないかのような拍手のタイミングの良さ、いい意味での劇の進行上から来るどよめきに似た心地よい反応、これが川口の客席の文化的民度の高さを示しています。

ここ川口のお客様の客席内の空気は、どん欲なまでに”音楽空間を享受すべし”の心意気を呈したような客席の空気の揺れの素晴らしさ!

オペラを享受するための舞台と一体となるような共同作業的劇場空間を創造するような様子からは、キューポラの街であった川口が文化創造の街へと変貌する様子を示していると言えるでしょう。

ブラボー川口!これは川口だけに留まらず、日本の市民文化民度高揚への道の扉が開く時代の文化発信を示している証です。

川口において市民オペラの形態をなす川口シティオペラの文化的活動、これこそが”市民オペラの使命”と再確認させられる公演であったと報告します。そして御来館有難うございました。


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