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後で考えます

多分映画の話題。でも映画好きで、これから見たい方は読まないほうがいいです。

IL TROVATORE

2007-02-07 19:11:04 | オペラ
前の「連隊の」に続けてまたROHでIl Trovatoreを見てきた。第一の感想は、やはりヴェルディは偉大である、ということ。連隊は楽しくはあったが、音楽的には一つのアリアのほかには記憶に残るメロディーはないが、このTrovatoreは最初から最後までもう記憶に残るメロディーの宝庫である。最初の老兵士のイントロ、レオノーラの美しいアリア(たしかこういうの、カヴァティーナというんだっけ)、マンリコのメインテーマ、もちろん彼の有名な2曲のアリア。そしてとてもいいのがカウントの歌である。バリトンの聴かせどころだ。ヴェルディの中でも私の好きなバリトンの歌は「仮面舞踏会」にもある。それに数々ある重唱がまたすばらしい。

音楽がすばらしいのに気をまぎらわせておいて、このオペラの筋はまたしてもひどいものだ。大体オペラの筋はそれだけを読んでみると、そんなバカな!というのがほとんどだ。一番ひどいのがリゴレットで最後に悪役がのんきにはびこる、観客はすっきりしないことおびただしい。それでも歌のすばらしさに何回も見たくなる魅力がオペラ、とくにヴェルディにはある。

このオペラは同じモシンスキィの演出を4,5年前に見ている。その時は舞台回転がものすごく遅くて、もう絶対この演出では見たくない、とまで思ったが、今回はその時よりはすこし速くなっている。しかし、舞台になにか大きい炉とか塀とかゴチャゴチャありすぎて、もう少しすっきりできないものかな。インターバルの後の城の塔の場面なんて、凝る必要はゼロなのに。

前回は主役がホセ クラで、カオウントはディミトリさんだったと思う。今回はマンリコ:Marcelo Alvarez、レオノーラ:Catherine Naglestad、カウント ルナ:Anthony Micaels-Moore、Azucena:Stephanie Blytheといった配役で、みんなスゴイ迫力で、前回よりずっとよかった。マルチェロさんはやはりいまピカイチのテナーである。連隊の主役は声はいいが、マルチェロさんはその上に声に個性がある。やはり世界の大スターになるには、一聴でだれだか分かるくらい個性的でなくてはいけない。彼はもう数回きいているが、ますますうまくなってきている。ただこの人、見るたびにお腹の周りが膨張ぎみ。背はあるし、かなり顔もいいのに、まだ40代半ばなんだから、もう少しダイエットしてかっこよくなってほしい。思い出してみると、彼のオペラは:ホフマン、リゴレット、ルイザ ミラー、ウェルテル、とか見ているが、今回が一番よかった。

Michaels-Mooreもベテランで何回かみている。ただ、脚本から想像するに、このカウントはまだ若いはずなのに、ハゲ頭はないでしょう。前回のディミトリさんはちょっとヘンだったけど、黒い鬘をかぶっていた(彼は歳はまだ若いのに本当は真っ白な髪の毛をしている)。

とにかくヴェルディのすごさを見せつけれれた舞台だった。これだったら何回もいってみたい。

La Fille Du Regiment

2007-01-27 18:22:07 | オペラ
Florezを期待していったら、その日だけColin Leeという別のテナーが歌っていた。どうりで切符が買えたわけだ。配役を確認しないで買ったほうが悪い。フアン君は去年のリサイタルを逃したので、是非聞きたかったのだが。代役は若いテナーでなかなかいい声だし、悪くはなかった。さかんにブラボーもあびていた。ただ、世界のトップスターになるかは疑問だ。相手役はナタリー デゥセイでこれはよかった。彼女はスタイルもよく、相手役にだっこされる場面があって、これがジェイン イーグレンだったら彼は圧死していただろう、とヘンな想像をしてしまった。

オペラは全体にコミック調で、オペレッタという感じだ。やはり記憶に残るアリアはひとつだけで、数年前にフアンのリサイタルで彼も歌っていて、この時どういうわけかアンコールを用意していなかったようで、最後にもう一度これを歌ってくれたことを覚えている。フアン君の切符をまた買っておいたが、来年の春ごろだったかな。最近バービカンは一年半さきの切符まで買わせるのである。二幕目にドーン フレンチが登場した。彼女はもちろん歌は歌わず、セリフが短いのがちょっとあるだけだが、登場しただけで、あたりを圧倒するのはさすが。もちろんあの圧倒的な体躯にもよるだろう。私の席はかなり上の横のほうだったので、彼女を真上から見下ろすことになるが、その厚みのすごいこと。そのわりに動きは案外軽がるとしている。

オペラとしては楽しいがまたどうしても見たいをいうものではない。やはりフアン君を見たかった。

BRITAIN DEATH IN VENICE

2006-11-23 05:47:47 | オペラ
ブリテンのオペラはこれで3作見た。3作ともとても暗くて、とてものことに、2回目を喜んで見に行く代物ではない。音楽的にはとてもよく出来ているとは思うのだが。調べてみるとこのオペラは1973年初演なので、ヴィスコンティの映画(1971年)よりあとで出来ている。元々英語で作曲されたものなので、英語がすごくわかりやすいのがよかったな。主役のPhilip Langridgeが雰囲気がよくあっていて、よかった。指揮はRichard Hickox、他にAlan Opie が数役をやていた。この人は前にも何回か聴いたが、いつもうまい。いつかまた映画のほうも見直してみたい。