Conductor Julia Jones
Ferrando Charles Castronovo
Guglielmo Troy Cook
Don Alfonso William Shimell
Fiordiligi Sally Matthews
Dorabella Nino Surguladze
Despina Helene Schneiderman
今回ROHの会員になってからはじめてリハーサルにいった。朝の十時半始まり、ということで十時ごろいったら入り口は黒山(?)のひとだかり。本当は観客のほとんどは暇なジイサン、バアサンで白山のひとだかり、というほうがあっている。リハーサルというのはもうここ数年いっていなかったので、私にはものめずらしい。
売り出しのころホリデイにいっていたので、時期をのがし、席は右の天井桟敷。といっても私はいつも天井桟敷だから、なんのことはない。下を見るとオーケストラストールの前のほうはやはり関係者とかカメラマンとかが占めている。座席を見回してみると、席は満員ではなく、二階席などポツポツ開いている。目の前の左側の天井桟敷も少しあいている。ここら辺は4ポンドなので、下のいい席などいくらぐらいするのだろう。こんど試してみよう。
次の期のリハーサルの売り出しは二週間ほど前だったが、その時初めて気がついたことに、会員になってもひとつの期にリハーサルは一枚しか買えないのだ。私はうっかり前はひとつのリハーサルにつき一枚買えるのかと思っていた。もちろんあとになって余っていたら買う機会はあるのだけれど、ちょっとROHもケチじゃないかな。
舞台を見ると真ん中から左のほうにかけて三角形に張り出している。そこのテーブルと椅子がいくつか。左の舞台に一番近い席がいくつか取り払われていてそこにもテーブルと椅子がある。演出が一方に偏ったものはこの間のトリスタンでヘイコウしたので、今回もそうだったら、もしかしたら右に座ったのは運がよかったのかと思ったら、今回は平均的に左右真ん中どの座席でも不公平なくやってくれてよろしい。ただし左側にすわると例の奥まったテーブからオジサンがぴょいと飛び出てくるところはみえなかったろう。私たちの真下のあたりにはソファがあって、その上でも演技したとのことだが、私たちは見えなかった。椅子とかソファのほかは舞台は簡素で衣装は21世紀風。テレビの番組でマッチョのオジサンたちが車を作り直す番組がある(LA Chopper?)。彼らの衣装がいつも白のベストに黒の皮ジャンというもので、体中にあるイレズミを見せびらかしているのだが、このオペラの二人の若者の衣装がそれ。長髪にバンダナ。まあ話の筋はいつの世でもいいということでこう現代風になったのだろう。
歌手はみなうまいし、それよりカッコイイ。女性たちもすらっとして遠目には美人ぞろいだ。そのなかでもとびぬけているのがSally Matthews。彼女は最初から声量がすごい。うまいし、スタイルもよし、いうことなし。歌手たちにモンクはまったくないが、前半は楽しんでいたのだが、後半になってあきてきてしまった。どうも筋がたわいなさすぎる。もちろん含まれた意味があるとかかんぐればいいんだろうけれど、そこまで深く考えるのもいやになってしまう。もちろんメロディーはきれいだし、いいんだけれど、やはりわたしにはモーツアルトのコメディはいけない。私はオペラならもう少しどっしりしたひとがゴロゴロ死ぬヴェルディのほうがあっている。
というわけで、もう一度本番を見に行きたいというほどではなかった。
Ferrando Charles Castronovo
Guglielmo Troy Cook
Don Alfonso William Shimell
Fiordiligi Sally Matthews
Dorabella Nino Surguladze
Despina Helene Schneiderman
今回ROHの会員になってからはじめてリハーサルにいった。朝の十時半始まり、ということで十時ごろいったら入り口は黒山(?)のひとだかり。本当は観客のほとんどは暇なジイサン、バアサンで白山のひとだかり、というほうがあっている。リハーサルというのはもうここ数年いっていなかったので、私にはものめずらしい。
売り出しのころホリデイにいっていたので、時期をのがし、席は右の天井桟敷。といっても私はいつも天井桟敷だから、なんのことはない。下を見るとオーケストラストールの前のほうはやはり関係者とかカメラマンとかが占めている。座席を見回してみると、席は満員ではなく、二階席などポツポツ開いている。目の前の左側の天井桟敷も少しあいている。ここら辺は4ポンドなので、下のいい席などいくらぐらいするのだろう。こんど試してみよう。
次の期のリハーサルの売り出しは二週間ほど前だったが、その時初めて気がついたことに、会員になってもひとつの期にリハーサルは一枚しか買えないのだ。私はうっかり前はひとつのリハーサルにつき一枚買えるのかと思っていた。もちろんあとになって余っていたら買う機会はあるのだけれど、ちょっとROHもケチじゃないかな。
舞台を見ると真ん中から左のほうにかけて三角形に張り出している。そこのテーブルと椅子がいくつか。左の舞台に一番近い席がいくつか取り払われていてそこにもテーブルと椅子がある。演出が一方に偏ったものはこの間のトリスタンでヘイコウしたので、今回もそうだったら、もしかしたら右に座ったのは運がよかったのかと思ったら、今回は平均的に左右真ん中どの座席でも不公平なくやってくれてよろしい。ただし左側にすわると例の奥まったテーブからオジサンがぴょいと飛び出てくるところはみえなかったろう。私たちの真下のあたりにはソファがあって、その上でも演技したとのことだが、私たちは見えなかった。椅子とかソファのほかは舞台は簡素で衣装は21世紀風。テレビの番組でマッチョのオジサンたちが車を作り直す番組がある(LA Chopper?)。彼らの衣装がいつも白のベストに黒の皮ジャンというもので、体中にあるイレズミを見せびらかしているのだが、このオペラの二人の若者の衣装がそれ。長髪にバンダナ。まあ話の筋はいつの世でもいいということでこう現代風になったのだろう。
歌手はみなうまいし、それよりカッコイイ。女性たちもすらっとして遠目には美人ぞろいだ。そのなかでもとびぬけているのがSally Matthews。彼女は最初から声量がすごい。うまいし、スタイルもよし、いうことなし。歌手たちにモンクはまったくないが、前半は楽しんでいたのだが、後半になってあきてきてしまった。どうも筋がたわいなさすぎる。もちろん含まれた意味があるとかかんぐればいいんだろうけれど、そこまで深く考えるのもいやになってしまう。もちろんメロディーはきれいだし、いいんだけれど、やはりわたしにはモーツアルトのコメディはいけない。私はオペラならもう少しどっしりしたひとがゴロゴロ死ぬヴェルディのほうがあっている。
というわけで、もう一度本番を見に行きたいというほどではなかった。