公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

柳田国男 布川のこと 「考えてみれば播州の三木家についで、布川の小川家は第二の濫読時代を与えてくれたのであった。」

2024-06-22 09:05:33 | 今読んでる本
布川のこと 私は十三歳で茨城県布川ふかわの長兄の許に身を寄せた。兄は忙しい人であり、親たちはまだ播州の田舎にいるという淋しい生活であったため、私はしきりに近所の人々とつき合って、土地の観察をしたのであった。布川は古い町で、いまは利根川の改修工事でなくなろうとしている。 最初驚いたのは子供らがお互の名を呼び捨てにすることであった。トラ、クマといったような呼び方は、播州の方では従兄弟か伯叔父甥、あるい . . . 本文を読む
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