おやぢタイプ

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食堂かたつむり

2010-02-13 23:12:20 | Movie
柴咲コウ主演の『食堂かたつむり』を観てきた。
映画館で予告編を何度か観ているうちに興味を持ったからだ。
特に理由があるわけでなく、なんとなく面白そうかなと。
実際、観てみるとふわふわとした感じのファンタジーな作品だった。

ますはあらすじを紹介しておくと・・・。
自由奔放な母、ルリコ(余貴美子)と折り合いがつかない倫子(柴崎コウ)は、家を出て都会で恋人とともにカレーのお店を出すことを目指していた。
しかしその恋人は詐欺師で、ある日貯金と家財道具とともに姿を消してしまう。
倫子はあまりのショックで声が出なくなり、田舎の母の元に戻る。
その後、物置を改築して1日1組の予約制で食堂を始めるが、倫子の料理を食べると願いがかなうと評判になる。
そんなある日、母ルリコから末期のがんであることを知らされ衝撃を受ける。
残された時間は長くはないが、料理を通してルリコと倫子の距離は近くなっていく・・・。

導入部分でCGアニメーションを使いながら、倫子の生い立ちを紹介していた。
なんともフワフワとして不思議なタッチだが、このあたりの好き嫌いは結構分かれそうだ。
自分はこの場面で流れていた音楽、歌も含めて、そう嫌いではない。
「ずっとこんな感じなの?」と一抹の不安も感じたが、決してそういうわけではなかった。

作品自体はちょっとファンタジーも入っているが、ほのぼのとして、泣き笑いもあり楽しい映画だった。
主演の柴崎コウの演技もなかなか良かった。
声が出ない役なので表情で演技するしかないわけだけど、感情の動きがきちっと伝わってきた。
間違いなく彼女の代表作品となるでしょう。

あと余貴美子の演技、素晴らしかったです。
うーん、『おくりびと』の時も思ったんだけど、彼女の演技、心にズシーンと刺さりますね。
自由奔放で娘に無関心のようにみえる母だが、実は深い愛で娘を見守っている。
素直に娘と向き合えないルリコを好演している。
熟女に色気も漂っていて、最近気になっている役者さんの一人です。

全体的に良かったんだけど、倫子が単語帳に書いてあるメッセージをみせるシーンでは、字がよく読めなかった。
もっとアップで寄るなり、字幕をつけるなりしてくれるとありがたかったかな。

さて、本作品は鑑賞後にちょっと幸せになれるようないい作品でした。
バレンタインデーにあわせての公開とのことなので、カップルで見るのもよし、友人や家族と見るのにもオススメします。
深い感動作品というわけではないですが、何を見ようかと迷ったら本作品も候補に入れましょう!



食堂かたつむり 公式サイト



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