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どろろ

2007-01-29 00:29:11 | Movie
手塚治虫原作のコミック「どろろ」が映画化された。
「どろろ」は幼い頃、コミックスで読んだ記憶がある。(たぶんTVアニメも見ていた。)
百鬼丸が腕に仕込まれた刀で化け物と戦っていたことが印象に残っている。
幼い頃見ていた作品ということで思い入れも強い。
ということでちょっと風邪気味な体に鞭を打って、封切初日に観に行った。

しかし流石、手塚治虫先生、原作のストーリーがいい!
武将である父が天下を取るために48の魔物達と契約し、まもなく生まれる自分の子供の体48箇所を差し出す。
捨てられた手も足も目・鼻・口・耳も無い赤子は医者に拾われ、義足、義手等をつけてもらい、百鬼丸として育てられる。
育ての親である医者の死後、自分の失われた体を取り戻すために旅に出る。
やがて両親を失った泥棒の「どろろ」と出会い、一緒に旅をすることに。
自分の体の各部分を奪った48の魔物を倒す度に自分の体が一つづつ再生する。
そしてついに自分を魔物に捧げた父との対決が・・・。

なんてすごいファンタジーなんだろう。
想像の域を越えたあり得ないストーリーにゾクゾクしてしまう。

映画では百鬼丸を妻夫木聡、どろろを柴咲コウ、武将である父、醍醐景光を中井貴一が演じている。
妻夫木聡は百鬼丸としてはソフトなのでは?、もっと影のある感じの役者がいいのでは?と思ったが、観ていて特に違和感を感じなかった。
原作ではどろろは子供だったが、映画では大人の柴咲コウが演じている。
ただ原作のどろろのイメージは全く損なわれていない。
絶望の中でもがきながら必死で生きている百鬼丸とどろろ。
生みの親を知らないものと両親の復讐に燃えるもの。
たくさんの不幸を生み出す戦争とは?、家族とは何か?などを考えさせられる。
ワイヤーアクションあり、CGあり、SFXありとエンターテインメントの大作に仕上げられている。
観る前からこんな壮大なストーリーを2時間ぐらいの映画で終わらせるのはもったいないなぁなんて思っていたら、どうも「どろろ2」がありそうな感じ。
しかし父である醍醐景光との対決というクライマックスを迎えた後に、続編を作れるだろうか?と心配してしまう。

さて、懐かしいついでに言うと石ノ森章太郎の「佐武と市捕物控」、白土三平の「カムイ外伝」なんかこのタイミングで映画化されたら、初日に観に行っちゃうなぁ。
いずれも同じくらいの時期にTVでアニメ化されていたように記憶している。
特に「カムイ外伝」なんか、水原弘の主題歌を鮮明に覚えてます。
しのびがとおおるー、けものみぃーちぃ
誰か今、このタイミングで映画化してくれないかなぁ。受けると思うけどなぁ。

どろろ公式ホームページ


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