FORECAST : TOMORROW / WEATHER REPORT

JAZZ

70年代～80年代を代表するジャズ・フュージョン・バンド、Weather Reportの集大成となるベストボックス版がリリースされた。
キーボードのジョー・ザビヌルとサックスのウェイン・ショーターが中心となるこのバンドはその後のジャズやフュージョンに多大な影響を与えた。
Weather Reportは今でも私の一番好きなフュージョンバンドだ。
価格は8400円とちょっと高いが、これは放ってはおけない。
ということで早速、手に入れて聴いてみました。

このボックスでは結成依頼発表された14枚のアルバムから37曲を厳選し、3枚のCDに収めている。
また78年にドイツで行われたライブ演奏18曲が2時間にわたる映像としてDVDに収められている。
最近はYouTubeなどでWeather Reportのライブは見ることができるが、公式には今までライブ映像は発表されておらずはっきり言ってこのDVDは大変貴重だ。
今まで見たくても見れなかった彼らの飛び切りのライブが見れるのだ！
他に100ページにわたるブックレットとその和訳がついている。
これは資料としても非常に興味深いものだ。

まず3枚にわたるベスト盤CDだが、改めて年代順に聴くと最高に素晴らしく、このグループの偉大さを再認識した。
考えてみると自分がよく聴いていたのはベースのジャコ・パストリアスが加入した以降だ。
アルバム『ブラック・マーケット』以降、解散するまでの10枚のLPレコードは持っていた。
ジャコはジャズにおけるエレクトリックベースのあり方を変えたアーティストで私のアイドルだった。
ジャコが加入しているアルバムはその後CDであらためて購入した。
初期頃の作品も素晴らしいと絶賛されていたが、正直ロック少年でもあったティーンエイジャーの私にはよくその良さが理解出来なかった。
年を重ねた今、改めて初期の作品を聞くとこれが新鮮でとても良く感じることが出来た。
改めて初期の作品をすべて聴きなおしたい気分だ。
またジャコがグループを脱退した以降のアルバムは、CDとしては買い直していないので久々に聴くことになり、これがまた懐かしくてなかなかよいのだ。
あまりに気に入ったので、ここ3週間ぐらい通勤帰りに毎日聴いている。
だいたい選曲がいい！
お気に入りの曲で入っていない曲も結構あったりするのだが、そんな曲はDVDにライブで収録されていたりする。
Weather Reportのアルバムはすべて持っているという人でも、DVDやブックレットの充実ぶりを考えると決して高い買い物ではないと思う。
実際、私はこのベストボックスに大満足している。

すでに今年も残すところあと1ヶ月とちょっとだが、今のところ私の中では今年最高のアルバムだ。
たとえこれがベスト盤であったとしても・・・。

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