
言わずと知れたスタジオジブリのアニメ作品『崖の上のポニョ』を観てきた。
実は一人で別の映画を観に行くつもりだったが、友人との約束がキャンセルになった息子がポニョに連れてってと言い出した。
封切ってから時間も経ち今更感もあるが、ジブリ作品はわりと好きなので了承。
今年のヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされるなど、国内だけでなく海外でも人気が高い宮崎駿監督作品。
今回はどんなファンタジーで観客を魅了させてくれるのか?
さて気になるそのストーリーは・・・。
海に面した崖の上の家に住む5歳の少年・宗介は、ビンにはまっていたさかなの子・ポニョを助ける。
初めて出会った人間の子と魔法を使う不思議なさかなの子。
やがてお互いを好きになっていく二人だが、ポニョは元人間だった父・フジモトに連れ戻される。
宗介に会いたい一心で人間になりたいと願うポニョは再び宗介のもとへ向かうが、その魔法のおかげで町が海に沈んでしまう・・・。
期待を裏切らない非常に質の高いアニメ作品だった。
ジブリ作品は社会的なテーマを持ち、無常さを考えさせられる作品も多いが、本作はストレートに楽しめるおとぎ話だ。
そういう意味では「となりのトトロ」に近く、小さな子供が非常に楽しめる話になっている。
実際、館内で泣き出した幼児がいたが、映画の展開にあわせて急に泣きやんだ。
自分が泣いていたことも忘れ、場面に見とれていたみたいだ。
さすがに子供を引き込むツボを心得ている。
嵐の波とのカーチェイスなどスリリングに展開していく場面はジブリの十八番だ。
子供だけでなく大人だって手に汗握りながら、固唾を呑みこんでいく。
また5歳の少年のまっすぐな思いは忘れかけていた童心の気持ちを思い出させる。
一生懸命、宗介を応援している自分に気がついた。
さすがジブリ作品、大人だってぐいぐいと引き込んでいく。
ただポニョのお父さんに比べ、お母さんは我が子の一大事に妙にあっさりしすぎているような気がした。
あれだけたくさんの子がいたからなのか、そのあたりはよく読み取れなかった。
また宗介が自分の両親をお父さん、お母さんと呼ばず名前で呼んでいたのも気になった。
最初は宗介とリサ、耕一が親子なのか、なんらかの理由で両親のいない宗介を預かっている親戚か、はたまた年の離れた兄弟なのか、よく関係がわからなくなっていた。
まあ宮崎監督の事だからそれぞれに理由はあったのだろう。
とはいえ、一流のアニメ・ファンタジーであることには変わり無い。
小さいお子さんをお持ちの方が親子で見たい作品だ。
常に良質なアニメ作品を送り出すジブリの自作にも期待したい。
崖の上のポニョ 公式サイト
実は一人で別の映画を観に行くつもりだったが、友人との約束がキャンセルになった息子がポニョに連れてってと言い出した。
封切ってから時間も経ち今更感もあるが、ジブリ作品はわりと好きなので了承。
今年のヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされるなど、国内だけでなく海外でも人気が高い宮崎駿監督作品。
今回はどんなファンタジーで観客を魅了させてくれるのか?
さて気になるそのストーリーは・・・。
海に面した崖の上の家に住む5歳の少年・宗介は、ビンにはまっていたさかなの子・ポニョを助ける。
初めて出会った人間の子と魔法を使う不思議なさかなの子。
やがてお互いを好きになっていく二人だが、ポニョは元人間だった父・フジモトに連れ戻される。
宗介に会いたい一心で人間になりたいと願うポニョは再び宗介のもとへ向かうが、その魔法のおかげで町が海に沈んでしまう・・・。
期待を裏切らない非常に質の高いアニメ作品だった。
ジブリ作品は社会的なテーマを持ち、無常さを考えさせられる作品も多いが、本作はストレートに楽しめるおとぎ話だ。
そういう意味では「となりのトトロ」に近く、小さな子供が非常に楽しめる話になっている。
実際、館内で泣き出した幼児がいたが、映画の展開にあわせて急に泣きやんだ。
自分が泣いていたことも忘れ、場面に見とれていたみたいだ。
さすがに子供を引き込むツボを心得ている。
嵐の波とのカーチェイスなどスリリングに展開していく場面はジブリの十八番だ。
子供だけでなく大人だって手に汗握りながら、固唾を呑みこんでいく。
また5歳の少年のまっすぐな思いは忘れかけていた童心の気持ちを思い出させる。
一生懸命、宗介を応援している自分に気がついた。
さすがジブリ作品、大人だってぐいぐいと引き込んでいく。
ただポニョのお父さんに比べ、お母さんは我が子の一大事に妙にあっさりしすぎているような気がした。
あれだけたくさんの子がいたからなのか、そのあたりはよく読み取れなかった。
また宗介が自分の両親をお父さん、お母さんと呼ばず名前で呼んでいたのも気になった。
最初は宗介とリサ、耕一が親子なのか、なんらかの理由で両親のいない宗介を預かっている親戚か、はたまた年の離れた兄弟なのか、よく関係がわからなくなっていた。
まあ宮崎監督の事だからそれぞれに理由はあったのだろう。
とはいえ、一流のアニメ・ファンタジーであることには変わり無い。
小さいお子さんをお持ちの方が親子で見たい作品だ。
常に良質なアニメ作品を送り出すジブリの自作にも期待したい。
崖の上のポニョ 公式サイト
映画はもちろんですが、こどもたちの反応や、歌が始まると大合唱!というのがジブリの楽しさでもありますよね
前に何かで、サザエさんでもちびまる子ちゃんでも、子供みんなが楽しく見れるものではない、なぜならなんらかの事情で親のいない子供がたくさんいるから、と聞いた事があります
宗介が名前でよぶのはそんな事からなのか?と深読みかも知れませんが、すごいなと思いました
コメントありがとうございます。
なるほど深いですね。
そういう考えは思い浮かびませんでした。
最近は子供に対して積極的に友達のような接し方をしている親御さんいらっしゃいますね。
それがその子にとっていいのか悪いのかはわかりませんが、そんな社会風潮を描いているのかな?なんて思ったりもしました。
まあ、少なくともこの物語での宗介は純真でやさしい良い子に育っていますね。
話題づくりの域を飛び抜けた人選はいかがなものか・・・
と、最近のアニメを見るたびに思います。
この作品では、一茂と所さんがイマイチでしたかねーーー。
あと、所さん(大人の男)が人間不信でひとり海にもぐってしまい、リサ(大人の女)がダンナ不在でもてきぱききりもりしてるのも社会風潮なんでしょうか?
ポニョが女の子をきらうところも笑えました
面白いですよね
オペラの解る人だけに解る何かも入ってるそうです
一茂は最後まで気づきませんでした!
リサの山口智子はピッタリでしたね!!
そうですね。逆に以外な一面を見れるようなケースはうれしいですね。
たとえば古いですが、『モンスターズ・インク』で一つ目のマイクの声を演じた爆笑問題の田中裕二はあまりにもうまくてビックリしました。
エンドロールを見ながら、この役の声は誰それがやっていたのかぁ・・・なんて驚くのもアニメ等映画の楽しみのひとつですね。
のりたまさん、
オペラの解る人だけに解る何かって、興味そそられますね。
とはいえ、オペラなど鑑賞したこともないので、まったく気づかないうちの一人です。
そういえば何故ポニョの父、フジモトが海に潜ったのか、どのようにしてポニョの母と知り合ったのか・・・なんて、映画では描かれなかったところがとっても気になっています!
あの嵐の津波でリサもおばあちゃんたちもみんな亡くなったんだ、だからおばあちゃんは歩けていたんだ、という意見なんです
ジブリの不思議な異空間、トトロにも千と千尋にも子供だけに見える世界があったやろ、まさにあれやん、というのです
衝撃でした
そんなふうに思われましたか?
実は私もその話は聞いたことあります。
そういう理解もできるし、別におかしくないですね。
とはいえ、そもそもファンタジーの物語なので、足の不自由なおばあちゃんたちが歩けてもなんら不思議は無いし、そう考えた方が私にはしっくりきます。
まあ、誰もが知っているおとぎ話に新解釈を与えるような本もよく見かけますが、それはそれで興味深くて好きですけどね。
亡くなって違う世界にいくと、水の精に逢えたり、病から解き放たれたり、なんですね
(^^)v