METHENY MEHLDAU

JAZZ

パット・メセニー(g)は大好きなジャズ・ミュージシャンの一人だ。
特にパット・メセニー・グループでの演奏が好きだ。
彼の奏でる切ないメロディやシンセギターを使った伸びやかで幻想的な音楽にかなりはまった。
パットの音楽を聴く時、目を瞑ると常に幻想的な景色がひろがってくる。
そういうアーティストって、彼意外にあまり知らない。

そんなパットがブラッド・メルドー(p)とのアルバムを出した。
二人の名前を並べただけの「Metheny Mehldau」がグループ名であり、アルバム名だ。
ある意味、「品川庄司」や「おぎやはぎ」みたいなもんだ。
基本的には二人のデュオがメインで、2曲程がドラムスとベースを加えたカルテットとなっている。

特に前情報なしに手に入れた一枚だが、なかなか素晴らしいアルバムだった。
デュオの曲も素晴らしいが、カルテットの曲もまた違う魅力がありとても良い。
最近聴くジャズのアルバムは特定のアーティストに偏っていて、最近話題になっているアーティストを実は良く知らない。
このブラッド・メルドーというピアニストも「今、ジャズ界で最も注目されるピアニスト」らしく、これまた躍動感に満ち、想像力あふれるプレイを聴かせてくれる。
デュオゆえに双方の魅力がてんこ盛りだ。
曲はパットとブラッドの双方が提供しているオリジナルとなっているが、個人的な好みでいうとやはりパットの作曲した曲の方が好きだ。
全部いいのだが、特に気に入ったのはデュオの「Ahmid-6」や「Summer Day」、アコギのカッティングも印象的な「Make Piece」、ギターシンセも聴けるカルテットによる「Ling of Life」などなど。
既にメセニー・メルドー・カルテットによるアルバムも出ているようで、あらたなプロジェクトとしてシリーズ化されるようだ。
今度はカルテットのアルバムも是非聴いてみたい。
自信を持ってオススメできる一枚です。

お気に入り度：